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恋セヨ乙女
第27章 温泉へ行こう!
それは気持ちいい秋の休日の事。
「秋晴れねぇ…」
「そうですね…」
今日の私はお母さんとマユと女子3人、縁側でまったりしている。
先生は用があって出掛けていて、でもたまにはこんな日もいいよなってぼんやり思っていた。
「新しいお茶淹れましょうか?」
「ありがとう、でも大丈夫よ」
3人でひたすらボーッとしていると膝でいい子にしていたマユが急に立ち上がってソワソワしだす。
「ん?お客さんかしら?」
お母さんがマユを撫でながら玄関の方を見るとその理由はすぐに分かった。
「こんにちは吉野さん」
「あら高橋さん!」
こちらはご近所の高橋さん。
お母さんのワンちゃん仲間のおばさんで、マルチーズの「チェリーちゃん」を飼っている。
高橋さんは今日もチェリーを抱いて何やら袋をお母さんに渡す。
「これね、嫁いだ娘が送ってきたの。よかったらどうぞ」
「やだありがとう。まぁ立派なブドウ!トモちゃん元気?」
「元気よ!年明けに子供が産まれるの」
「まあっ!トモちゃん確か恭也より2つくらい小さいのよね?羨ましいわ」
「あらー、恭くんだってこんな可愛いお嫁さんがいるじゃない」
「フフッ、早く子供作んなさいって言ってるの」
「………」
お母さん……
突っ込みたい私とか間違った会話を続けるお母さんたちをよそにマユとチェリーは見つめ合って尻尾を振っている。
「チェリーちゃん今日も可愛いお洋服着てますね」
「あらありがとう」
ホホッと高橋さんが喜んだ。
「マユもお洋服着たい?」
私の呼び掛けにマユは尻尾の振りを強くした。
「でもなかなか気に入ったのがないのよね」
「私、きっと作れますよ」
大学時代のハンドメイドサークルの腕が鳴る。
「本当!?真優ちゃんそんなことできるの!?」
「できますできます」
お母さんの顔がパーッと明るくなった。
「マユちゃん良かったわね」
「じゃあ」と高橋さんが笑ってチェリーと共に帰っていく。
「秋晴れねぇ…」
「そうですね…」
今日の私はお母さんとマユと女子3人、縁側でまったりしている。
先生は用があって出掛けていて、でもたまにはこんな日もいいよなってぼんやり思っていた。
「新しいお茶淹れましょうか?」
「ありがとう、でも大丈夫よ」
3人でひたすらボーッとしていると膝でいい子にしていたマユが急に立ち上がってソワソワしだす。
「ん?お客さんかしら?」
お母さんがマユを撫でながら玄関の方を見るとその理由はすぐに分かった。
「こんにちは吉野さん」
「あら高橋さん!」
こちらはご近所の高橋さん。
お母さんのワンちゃん仲間のおばさんで、マルチーズの「チェリーちゃん」を飼っている。
高橋さんは今日もチェリーを抱いて何やら袋をお母さんに渡す。
「これね、嫁いだ娘が送ってきたの。よかったらどうぞ」
「やだありがとう。まぁ立派なブドウ!トモちゃん元気?」
「元気よ!年明けに子供が産まれるの」
「まあっ!トモちゃん確か恭也より2つくらい小さいのよね?羨ましいわ」
「あらー、恭くんだってこんな可愛いお嫁さんがいるじゃない」
「フフッ、早く子供作んなさいって言ってるの」
「………」
お母さん……
突っ込みたい私とか間違った会話を続けるお母さんたちをよそにマユとチェリーは見つめ合って尻尾を振っている。
「チェリーちゃん今日も可愛いお洋服着てますね」
「あらありがとう」
ホホッと高橋さんが喜んだ。
「マユもお洋服着たい?」
私の呼び掛けにマユは尻尾の振りを強くした。
「でもなかなか気に入ったのがないのよね」
「私、きっと作れますよ」
大学時代のハンドメイドサークルの腕が鳴る。
「本当!?真優ちゃんそんなことできるの!?」
「できますできます」
お母さんの顔がパーッと明るくなった。
「マユちゃん良かったわね」
「じゃあ」と高橋さんが笑ってチェリーと共に帰っていく。