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恋セヨ乙女
第9章 興味
「まゆゆー!」


「タイちゃん!」


抱きついてきたタイちゃんをダッコして頬擦り。
もう本当に可愛い!


約束通り、今日は大地の家に来ている。


「タイちゃん、まゆママがタイちゃんにプリン作ったから持ってきたよ」


「じゃあまゆゆと食べる!」


「夕飯食うまでダメだぞ」


大地は私とタイちゃんのテンションに呆れ気味。
そんな大地は放っておいて、タイちゃんと楽しく遊ぶ。


ライダーごっこして、一緒にご飯食べてプリン食べて。


それから大地がタイちゃんをお風呂に入れると連れていった。


その間に私は夕飯のお皿を洗っている。


「まゆゆーでたよー」


バタバタ走ってくるタイちゃん。


「あっ、コラ裸ん坊!ちゃんとふきなさーい」


頭から被ったバスタオルでがしがしふいてあげると大地が後から現れる。


「太陽、早く着ろよ。風邪引くぞ」


濡れ髪の大地が冷蔵庫からミネラルウオーターを取り出した。


タイちゃんの着替えを見ながら何故か大地が気になってしまう。


ゴクゴクと豪快に水を飲む度に喉仏が動く。


「まゆゆー着替えたらDVD見よう」


「えっ…あ、そうだね」


いつもと違う大地に見とれていると、タイちゃんに服を掴まれ我に返った。





「兄貴!ちょっと教えて」


リビングで宿題をしていた大地の上の弟、空くんが大地を呼ぶ。


「おうっ!…真優、太陽がうるさいから俺の部屋行ってろ」


「…あ、はーい。行こうタイちゃん」


大地に言われた通りタイちゃんを連れ大地の部屋へ。
すると部屋に入るなりタイちゃんが私に言った。


「ねぇまゆゆ、おもしろい動画見る?」


「タイちゃん動画なんて知ってるの?」


「うん。おにいちゃんがたまに見せてくれるんだ」

タイちゃんが慣れた手つきでパソコンの電源を入れる。


「タイちゃん、おにいちゃんのパソコン勝手にいじっちゃダメだよ」


「大丈夫だよ、おにいちゃん一緒に見るときやらせてくれるもん」


……それならいいのかな。


「このおほしさまクリックしてねぇ」


タイちゃんが「お気に入り」を開く。



「……!」


するとそこには動画サイトの他にエッチなサイトが並んでいた。




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