この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋セヨ乙女
第11章 もうひとつの夜
「…ああ」
「世界進出もしているアーティストだから経歴にもなるわ」
「そうだな」
「頑張って次に繋げないと!」
ダンスで食べていくのは容易じゃない。
私は全てを捨ててこの道を選んだ。
だからどんなチャンスも逃したくない。
絶対に…
「鞠華の向上心、俺好きだぜ」
「ありがとう。私はそんな恭也が好きよ」
いつでも応援してくれる恭也。
私の夢を理解し尊重してくれる恭也。
そんな彼だから私は長く付き合ってこられた…
「私、ちょっと踊ってから寝るから」
「鞠華の“ちょっと”は長いからな。先寝る」
「音うるさかったらごめん」
「慣れてる」
ヒラヒラと手を振って恭也が寝室に消えていく。
恭也の後ろ姿を見送ると、私の頭はすぐにダンスで埋め尽くされる。
踊っているときだけは全部忘れられる。
音と一体になり曲の世界をこの身体で表現する。
この瞬間だけは私が私でなくなる…
何ものにも変えがたく、何よりも大切な私の世界。
だから私は私の道を歩む。
自分を信じて歩み続ける。
この夜、私は決意を新たにした。
「世界進出もしているアーティストだから経歴にもなるわ」
「そうだな」
「頑張って次に繋げないと!」
ダンスで食べていくのは容易じゃない。
私は全てを捨ててこの道を選んだ。
だからどんなチャンスも逃したくない。
絶対に…
「鞠華の向上心、俺好きだぜ」
「ありがとう。私はそんな恭也が好きよ」
いつでも応援してくれる恭也。
私の夢を理解し尊重してくれる恭也。
そんな彼だから私は長く付き合ってこられた…
「私、ちょっと踊ってから寝るから」
「鞠華の“ちょっと”は長いからな。先寝る」
「音うるさかったらごめん」
「慣れてる」
ヒラヒラと手を振って恭也が寝室に消えていく。
恭也の後ろ姿を見送ると、私の頭はすぐにダンスで埋め尽くされる。
踊っているときだけは全部忘れられる。
音と一体になり曲の世界をこの身体で表現する。
この瞬間だけは私が私でなくなる…
何ものにも変えがたく、何よりも大切な私の世界。
だから私は私の道を歩む。
自分を信じて歩み続ける。
この夜、私は決意を新たにした。