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恋セヨ乙女
第12章 嫉妬

「ま、どっちにしてもちゃんと返事しなよ。あれだけ仲良かったら言いにくいだろうけど」
「…そうだね」
ちゃんと大地に返事しなくちゃ。
大地の気持ちには応えられないって…
受け入れることはできないけど断るにも気が重い。
なんて半端でズルい私だろう。
大地とは長すぎる時間を共にしてきたからこの後のことを考えると怖かった。
今までの関係さえ壊れてしまうんじゃないかって…
それに急に冷たくなった先生の態度。
……嫌われてしまったんだろうか。
氷のような先生の目を思い出して悲しみがぶり返す。
そして先生の痣、彼女と過ごしたであろう夜が次々に頭の中を渦巻いて。
「…真優?」
ゆらが心配そうに覗き込む。
「もしかして他に悩みある?私たちでよければ何でも聞くよ」
「………」
優しいゆらの一言に口を開きかけて迷った。
ゆらやなっちゃんが信用できなくてじゃない。相手が先生だから。
それに優しい先生、意地悪な先生、教師らしからぬ言動や責任感…
そんな先生の普段は見えない部分を私はまだ独り占めしていたかったんだと思う。
「…ごめん、今はまだ…」
ゆら、なっちゃんごめん。
心配してくれてるのにごめん。
二人はそんな私を責めるどころか許してくれた。
「気にすんな真優、人間言いたくないことの一つや二つあるもんだよ」
「うん、でもどうしても辛くなったら話な?」
「ごめん、ありがとう……」
ありがとう。その言葉を言ったらとめどなく涙が溢れてきた。
「そうだ、今度自由行動の時の服買いに行こう!」
「そうだね。いつにする?」
「…明日がいいな」
「明日?オッケーオッケー」
二人がスマホを取りだしスケジュールを入力する。
私も涙を拭ってバッグに手を伸ばした。
「…そうだね」
ちゃんと大地に返事しなくちゃ。
大地の気持ちには応えられないって…
受け入れることはできないけど断るにも気が重い。
なんて半端でズルい私だろう。
大地とは長すぎる時間を共にしてきたからこの後のことを考えると怖かった。
今までの関係さえ壊れてしまうんじゃないかって…
それに急に冷たくなった先生の態度。
……嫌われてしまったんだろうか。
氷のような先生の目を思い出して悲しみがぶり返す。
そして先生の痣、彼女と過ごしたであろう夜が次々に頭の中を渦巻いて。
「…真優?」
ゆらが心配そうに覗き込む。
「もしかして他に悩みある?私たちでよければ何でも聞くよ」
「………」
優しいゆらの一言に口を開きかけて迷った。
ゆらやなっちゃんが信用できなくてじゃない。相手が先生だから。
それに優しい先生、意地悪な先生、教師らしからぬ言動や責任感…
そんな先生の普段は見えない部分を私はまだ独り占めしていたかったんだと思う。
「…ごめん、今はまだ…」
ゆら、なっちゃんごめん。
心配してくれてるのにごめん。
二人はそんな私を責めるどころか許してくれた。
「気にすんな真優、人間言いたくないことの一つや二つあるもんだよ」
「うん、でもどうしても辛くなったら話な?」
「ごめん、ありがとう……」
ありがとう。その言葉を言ったらとめどなく涙が溢れてきた。
「そうだ、今度自由行動の時の服買いに行こう!」
「そうだね。いつにする?」
「…明日がいいな」
「明日?オッケーオッケー」
二人がスマホを取りだしスケジュールを入力する。
私も涙を拭ってバッグに手を伸ばした。

