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喫茶室白百合から愛を込めて
第2章 ハンサムガールズの居るお店
美が拾い上げて手渡しをした。



ニコッと微笑を浮かべている、とこか翳りのある薄幸そうで、








意外と気丈な夕美に、
美咲恵美が魅入られてしまったか、






のように身を乗り出して見ていたお客さんには…そう観えた。














奈都や美咲恵美だけではなく、夕美の際立った美貌に、










心を奪われた女性客は少なくなかった。











そそくさと、厨房へ入って行った美咲恵美は、












「モーニング・セット2つ。飲み物はホットコーヒー、アイスレモンティー。」










厨房へ注文した用紙をクシャクシャにし出した。










「美咲ちゃん、ペナルティー!皿洗いをランチタイムまで!」







厨房に居た、
【喫茶室白百合】


経営者兼オーナーで、厨房担当責任者の






沢雅美は辛辣な口調でひとこと言い放った。














「美咲ちゃん…店内を一喝したのは、まあまあよ。キミさ、








女性客だけ何だから、イチイチ惚れたりしない事!





いい、お客様に手を出したら、トラブルの元。







遅刻も早退もないし、




何にも問題ないよ。







キミはトラブルに巻き込まれてしまうタイプ。







今日だけは、ランチタイムまで皿洗いをしながら、1度、反省してみて…ね…」









「ハイ、分かりました。」




経営者の沢雅美に応えた。








珍しく、店員のひとりに






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