この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater1.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第6章 法子~部下との取引
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
私の体から降り、服装を整える人妻を、どうすることもできなかった。
少し乱れた髪を気にしながら、田島の妻は冷たい視線を私に投げてきた。
「最初からそういうことだったんですね」
「違いますよ、奥さん」
「私のことが目当てで、それで主人を言いようにそそのかして」
「そういうわけじゃないんです」
「見損ないましたわ、有沢さん」
田島の妻はそう言い残すと、その場を立ち去ろうとした。
「奥さん、もうお戻りになるんですか?」
「主人と一緒に、私も外の空気にでもあたってきます」
そして、彼女は部屋を出ていった。
残された私は、やり場のない困惑を抱えていた。
全ては、身勝手な計画のせいだ。
今夜だけではない。
私は、ずっと自分が思い上がってきたことを、遂に認識した。
別に、女性にもてるわけではないのだ。
それは錯覚だった。
何年もの勘違いを、今夜で一気に否定されたような気分だった。
いや、目を覚ますことができたのかもしれない。
もう一度、まっとうな生活に戻るチャンスなのだ。
それに気づかぬまま年老いていくよりは、よほどましかもしれない。
しばらくの間、私はぬるいビールを飲みながら、そんなことを思った。
随分長い間、妻のことを放ってきたような気がする。
この旅行を機に、何かを変えてみようか・・・・・。
私は立ち上がり、時計を見た。
既に午後10時をまわっている。
部屋にいる妻は、もう寝ているのかもしれない。
毎晩、妻の夜は早いのだ。
カラオケボックスから出て、私はふと、宿の玄関付近を見た。
田島の妻が、闇の中に姿を消そうとしている。
先に外に出た夫を探しに行くのだろうか。
私はその姿を見届けた後、部屋に戻ることにした。
2階の一番奥の部屋が、我々夫婦の部屋だった。
恐らくは寝入っているだろう妻のことを気遣い、私はそっとドアを開けた。
ドアスペースと室内の間は、襖で仕切られている。
襖の隙間から、ほのかな灯りが漏れてくる。
照明を落し、やはり妻は既に眠っているようだ。
館内用のスリッパを脱ぎ、私は襖に手をかけた。
そのときだった。
襖の向こう側から、妙な音がしたのは・・・・・。
「ああんっ・・・・・・・」
紛れもなくそれは、妻、法子の声だった。
少し乱れた髪を気にしながら、田島の妻は冷たい視線を私に投げてきた。
「最初からそういうことだったんですね」
「違いますよ、奥さん」
「私のことが目当てで、それで主人を言いようにそそのかして」
「そういうわけじゃないんです」
「見損ないましたわ、有沢さん」
田島の妻はそう言い残すと、その場を立ち去ろうとした。
「奥さん、もうお戻りになるんですか?」
「主人と一緒に、私も外の空気にでもあたってきます」
そして、彼女は部屋を出ていった。
残された私は、やり場のない困惑を抱えていた。
全ては、身勝手な計画のせいだ。
今夜だけではない。
私は、ずっと自分が思い上がってきたことを、遂に認識した。
別に、女性にもてるわけではないのだ。
それは錯覚だった。
何年もの勘違いを、今夜で一気に否定されたような気分だった。
いや、目を覚ますことができたのかもしれない。
もう一度、まっとうな生活に戻るチャンスなのだ。
それに気づかぬまま年老いていくよりは、よほどましかもしれない。
しばらくの間、私はぬるいビールを飲みながら、そんなことを思った。
随分長い間、妻のことを放ってきたような気がする。
この旅行を機に、何かを変えてみようか・・・・・。
私は立ち上がり、時計を見た。
既に午後10時をまわっている。
部屋にいる妻は、もう寝ているのかもしれない。
毎晩、妻の夜は早いのだ。
カラオケボックスから出て、私はふと、宿の玄関付近を見た。
田島の妻が、闇の中に姿を消そうとしている。
先に外に出た夫を探しに行くのだろうか。
私はその姿を見届けた後、部屋に戻ることにした。
2階の一番奥の部屋が、我々夫婦の部屋だった。
恐らくは寝入っているだろう妻のことを気遣い、私はそっとドアを開けた。
ドアスペースと室内の間は、襖で仕切られている。
襖の隙間から、ほのかな灯りが漏れてくる。
照明を落し、やはり妻は既に眠っているようだ。
館内用のスリッパを脱ぎ、私は襖に手をかけた。
そのときだった。
襖の向こう側から、妙な音がしたのは・・・・・。
「ああんっ・・・・・・・」
紛れもなくそれは、妻、法子の声だった。
![](/image/skin/separater1.gif)
![](/image/skin/separater1.gif)