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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第2章 佳恵~義父との許されない関係
「親父と一緒に住んでもらえないか」
夫の耕一からそう切り出されたのは、義母の告別式から間もなくのことだった。
耕一の妻、佳恵にとって、しかしそれは、ある程度予想していたことでもあった。
耕一と結婚して8年になるが、夫婦の間に子供はいない。
耕一は43歳。佳恵は5歳下の38歳だ。
結婚後、二人はずっと自分たちだけでアパート暮らしを続けてきた。
耕一の実家は、車で30分程度の場所にある。
1人息子である耕一だったが、結婚後両親と同居することはなかった。
「いいわよ。あなたたちは、自分たちで好きに暮らしなさい。佳恵さんもそのほうがずっと気が楽でしょう」
そう言って別居を勧めてくれたのは、耕一の母親だった。
昔気質の無口な父、精三は、息子夫婦が離れて暮らすことに不満そうな態度を示しながらも、何も言うことはなかった。
その母親が、突然倒れ、息を引き取ったのだった。
告別式を済ませ、ようやく落ち着いた頃、耕一は佳恵に切り出した。
「親父ももう年だ。やっぱり一人では放っておけないよ」
「そうね」
佳恵はそれを引き受けるしかないことを、勿論理解している。
今年70歳になる義父、精三のことを佳恵は改めて考える。
夫の耕一からそう切り出されたのは、義母の告別式から間もなくのことだった。
耕一の妻、佳恵にとって、しかしそれは、ある程度予想していたことでもあった。
耕一と結婚して8年になるが、夫婦の間に子供はいない。
耕一は43歳。佳恵は5歳下の38歳だ。
結婚後、二人はずっと自分たちだけでアパート暮らしを続けてきた。
耕一の実家は、車で30分程度の場所にある。
1人息子である耕一だったが、結婚後両親と同居することはなかった。
「いいわよ。あなたたちは、自分たちで好きに暮らしなさい。佳恵さんもそのほうがずっと気が楽でしょう」
そう言って別居を勧めてくれたのは、耕一の母親だった。
昔気質の無口な父、精三は、息子夫婦が離れて暮らすことに不満そうな態度を示しながらも、何も言うことはなかった。
その母親が、突然倒れ、息を引き取ったのだった。
告別式を済ませ、ようやく落ち着いた頃、耕一は佳恵に切り出した。
「親父ももう年だ。やっぱり一人では放っておけないよ」
「そうね」
佳恵はそれを引き受けるしかないことを、勿論理解している。
今年70歳になる義父、精三のことを佳恵は改めて考える。