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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第8章 奈知子~息子の友人たちに
若いわね・・・・・・・

奈知子はリビングでわいわいと盛り上がる若者たちを見て、そう微笑んだ。

43歳になる主婦、奈知子には、5歳年上の夫、そして一人息子がいる。

晴れて今年大学に入学した息子、良太は、奈知子の自慢の子であった。

高校時代からスポーツ万能でならした良太は、大学でアメフトを始めた。

夏休みに入ったばかりの今日、息子は同じサークルの友人を自宅に招いた。

やってきた二人の友人もまた、スポーツマンタイプのたくましい若者だった。

夫が出張で不在の今夜、奈知子は彼らをもてなすことが楽しみだった。

「じゃあ、お母さん、気合い入れて料理してあげるわね」

「母さん、あいつら食欲はんぱないから。それに下宿だから普段はろくなもの食べてないんじゃないかな」

「まあ。じゃあ、何を用意しようかしら」

「肉がいいんじゃないかな、やっぱり」

「よし、任せておいて」

そして、奈知子は自慢の手料理を彼らに用意してやった。

「おおっ、すげえごちそう!」

「おばさん、遠慮なくいただきます!」

「どうぞ、たっぷり召し上がってくださいな」

夕刻から始まった食事会は、最初から騒々しく始まった。

今夜は2人ともこの家で泊まることになっている。

小さいながらも、2階建ての戸建住宅だ。

息子と同期であるが、奈知子は彼らがビールを飲むのを許した。

「駄目よ、飲み過ぎちゃ。それに、良太はお酒、弱いでしょう?」

「俺たちが鍛えてますから、良太、最近は随分飲むようになりましたよ」

息子と二人の友人が楽しげに食事を進める姿は、奈知子に微妙な感情を与えた。

私にもあんな頃があったのかしら・・・・・・

43歳という年齢を感じつつ、奈知子は思わずそんなことを思った。

1人息子を無事、大学に入学させた。

夫との関係にも特に問題はない。

最近、奈知子はこれからの人生について、漠然とした不安を抱き始めていた。

やだ、更年期ってやつなのかしら・・・・・・・

自分では、奈知子はまだまだ若いつもりであった。

だが、夫はそんな妻の外見に対し、もう何も関心はないようだ。

関係は良好とはいえ、夫に抱かれる頻度もめっきり減った。

最近では数か月に一度あるかどうか・・・・・。

奈知子は、息子たち3人の姿を、うらやましそうに見つめた。
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