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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第9章 玲奈~セクハラ常習犯に狙われた人妻
「これはあの人がよくやる手なんですよ、玲奈さん」

「どういう意味?」

「強引にカラオケに誘うんです。そこで個室で行為に及ぶ、と」

「ついていく女性もついていくほうよね」

玲奈は、女性であることを感じさせないように、クールな感想を述べた。

「玲奈さん、ひどいなあ。それはかわいそうでしょう、被害者に」

「違うわよ。あんな男に、普通ついていかないわよ、ってこと」

玲奈の言葉には、柳田に対する濃厚な軽蔑の感情がこもっている。

ボールペンを指先に絡めながら、玲奈は矢島を見つめた。

「柳田さんは口がうまいって言いますから。うまくだますんでしょう、いつも」

玲奈に至近距離からまっすぐに見つめられ、矢島は緊張気味にそう言った。

「たとえそうでも、あんな男には誘われるだけで気分悪いけど」

「じゃあ、僕がカラオケ誘ったら、玲奈さん、付き合ってくれますか?」

「ふーん、矢島君、私を口説こうとしてるの?」

クールな表情を少し崩し、玲奈は20代の部下を試すように笑みを浮かべた。

「私、人妻なのよ」

「べ、別に口説こうとなんてしてませんよ。ただカラオケなんかどうかなあって」

「カラオケねえ。最近行ってないわ。ねえ、今度、2人きりで行こうか?」

「ま、まじですか?」

「ふふふ、かわいいわね、矢島君って」

玲奈はたっぷりとした余裕を漂わせながら、矢島を見つめた。

「そんなことしたら、栗原執行役員に怒られますよね・・・・」

「あら、矢島君、それは言わない約束でしょう?」

「あっ、すみません・・・・」

中枢部門の執行役員にまで異例のスピードで出世した、玲奈の夫。

玲奈は、夫のことを必要もなくオフィスで口にすることを部下に禁じていた。

数駅離れた別オフィスにいる夫と、玲奈は会社ではまず会うことはない。

「とにかく、矢島君、いい加減何か考えなきゃね。柳田対策を」

「はい」

「私がハラスメント相談課に就任したからには、もう好き勝手はさせないわ」

「玲奈さん、やりましょう、一緒に」

「決定的な証拠をつかみさえすれば、彼はおしまいよね」

玲奈は矢島に小さくウインクを投げると、机上のPCに視線を投げた。

そして、一転して厳しい表情でキーボードの操作を始めた。

玲奈さんには何か考えがあるんだ。

矢島は、それを確信した。
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