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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第9章 玲奈~セクハラ常習犯に狙われた人妻
「柳田さん、では、全く事実ではないとおっしゃるんですか?」
目の前の彼に対し、矢島は果敢に挑んだ。
訴えが届いた後、初めての本人への事情聴取だ。
ハラスメント相談課内の個室で、矢島は柳田と対面した。
相手は20年近くの先輩社員だ。
しかも、様々な噂を持つ、有名社員である。
癖のあるそんな男に、若い矢島が太刀打ちできるわけもない。
だが、玲奈は最初の面談者として敢えて彼を指名した。
「事実も何も、証拠がないだろう」
「柳田さん、証拠有無なんか聞いていません。事実かどうか教えていただきたい」
「何についてだ?」
「カラオケボックスで○○さんにキスを強要したかどうかについてですよ」
想像以上に押してくる矢島に、柳田は少し驚いたように笑った。
「そうさな、キスはしたな、確かに」
「やっぱり・・・・」
「だが、それは彼女から求めてきたんだぜ」
「また、そんなことを・・・・・・」
「向こうが強引に唇を押し付けてきやがった。それだけじゃない。もっと教えてやろうか、ハラスメント対応の坊や」
「・・・・・・」
「あいつ、脚広げて、自分から俺に跨ってきたんだぜ」
「・・・・・・」
「柳田さんに一度されたかったんですってな」
おかしそうに笑いながら、柳田は構うことなくたばこを咥えた。
「嘘です、そんなこと」
「あいにく俺はそんな気分じゃなかった。だから、彼女が逆切れしてこんな訴えを起こしやがった。事実はこうだよ」
「恥ずかしくないんですか、柳田さん」
「何が?」
「エリート社員として出世街道を突っ走っていたあなたが、今や、セクハラ疑惑の常習犯。会社でも評判だ」
「あれは、俺をねたんだ同期にはめられただけさ。いつか復讐してやるから、まあ見ておきな。さあ、もういいかな」
柳田は強引に立ち上がると、矢島を見下ろした。
火をつけることのなかったたばこを彼に向けて投げ、そして言った。
「課長さんにくれぐれもよろしく」
「・・・・・・・」
「そうだ、今度一緒にカラオケ行こうと、誘っておいてくれ」
そう言い残すと、柳田はおかしそうに声を漏らしながら、個室を出た。
去り際に、彼は課長席にいる玲奈のことをちらりと見つめた。
そして、表情を変えることなく、姿を消した。
目の前の彼に対し、矢島は果敢に挑んだ。
訴えが届いた後、初めての本人への事情聴取だ。
ハラスメント相談課内の個室で、矢島は柳田と対面した。
相手は20年近くの先輩社員だ。
しかも、様々な噂を持つ、有名社員である。
癖のあるそんな男に、若い矢島が太刀打ちできるわけもない。
だが、玲奈は最初の面談者として敢えて彼を指名した。
「事実も何も、証拠がないだろう」
「柳田さん、証拠有無なんか聞いていません。事実かどうか教えていただきたい」
「何についてだ?」
「カラオケボックスで○○さんにキスを強要したかどうかについてですよ」
想像以上に押してくる矢島に、柳田は少し驚いたように笑った。
「そうさな、キスはしたな、確かに」
「やっぱり・・・・」
「だが、それは彼女から求めてきたんだぜ」
「また、そんなことを・・・・・・」
「向こうが強引に唇を押し付けてきやがった。それだけじゃない。もっと教えてやろうか、ハラスメント対応の坊や」
「・・・・・・」
「あいつ、脚広げて、自分から俺に跨ってきたんだぜ」
「・・・・・・」
「柳田さんに一度されたかったんですってな」
おかしそうに笑いながら、柳田は構うことなくたばこを咥えた。
「嘘です、そんなこと」
「あいにく俺はそんな気分じゃなかった。だから、彼女が逆切れしてこんな訴えを起こしやがった。事実はこうだよ」
「恥ずかしくないんですか、柳田さん」
「何が?」
「エリート社員として出世街道を突っ走っていたあなたが、今や、セクハラ疑惑の常習犯。会社でも評判だ」
「あれは、俺をねたんだ同期にはめられただけさ。いつか復讐してやるから、まあ見ておきな。さあ、もういいかな」
柳田は強引に立ち上がると、矢島を見下ろした。
火をつけることのなかったたばこを彼に向けて投げ、そして言った。
「課長さんにくれぐれもよろしく」
「・・・・・・・」
「そうだ、今度一緒にカラオケ行こうと、誘っておいてくれ」
そう言い残すと、柳田はおかしそうに声を漏らしながら、個室を出た。
去り際に、彼は課長席にいる玲奈のことをちらりと見つめた。
そして、表情を変えることなく、姿を消した。