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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第10章 菜々姫~囚われた戦国の美妻
それは、先刻菜々がすれ違った連中の一部であった。
盗賊を思わせるぼろい服をまとった野卑な男たち。
5人ほどの男どもが、闇の中で笑みを浮かべながら菜々の肢体に接近していく。
「菜々姫か、ほんとに」
「我らの中で勝重の正室である菜々様の顔をおがんだことがある奴はおらぬが」
「だが、この美貌はどうだ」
「粗末な服を着てはいるが、高貴さは隠せもせぬ」
「ならばやはり」
「密かに城を脱出したというのはやはり事実であったやもしれぬな」
菜々を取り囲みながら、男たちは低い声で会話を交わした。
虫の音だけが、闇夜にうるさく響く。
その声は夜の静寂をことさらに強調していた。
菜々は今、ぐっすりと寝入っていた。
長時間、緊張を強いられた逃走に疲れ果て、覚醒する気配はない。
農夫を偽装した小袖が、美しい菜々の肢体を包んでいる。
胸元が、寝息とともに妖しく上下する。
大木にもたれかかるように眠る菜々の肉体を、男たちがうまそうに見つめた。
「奥方であれば金になるやもしれぬな。藤川家を脅迫するか」
「待て待て。今夜にも藤川は滅びる運命よ」
「ならば、この正室の価値はないというか」
その言葉に、仲間を統率する髭面の男がにたっと笑った。
「金にならぬなら、せめて我らで楽しもうではないか」
男の視線は、菜々の下半身をじっと見つめている。
小袖の裾から伸びた菜々の細い両脚が、なまめかしく光っている。
辺りに、甚八が戻る気配はまるでない。
戦国一の美貌を誇る正室に、危機が迫っている。
盗賊を思わせるぼろい服をまとった野卑な男たち。
5人ほどの男どもが、闇の中で笑みを浮かべながら菜々の肢体に接近していく。
「菜々姫か、ほんとに」
「我らの中で勝重の正室である菜々様の顔をおがんだことがある奴はおらぬが」
「だが、この美貌はどうだ」
「粗末な服を着てはいるが、高貴さは隠せもせぬ」
「ならばやはり」
「密かに城を脱出したというのはやはり事実であったやもしれぬな」
菜々を取り囲みながら、男たちは低い声で会話を交わした。
虫の音だけが、闇夜にうるさく響く。
その声は夜の静寂をことさらに強調していた。
菜々は今、ぐっすりと寝入っていた。
長時間、緊張を強いられた逃走に疲れ果て、覚醒する気配はない。
農夫を偽装した小袖が、美しい菜々の肢体を包んでいる。
胸元が、寝息とともに妖しく上下する。
大木にもたれかかるように眠る菜々の肉体を、男たちがうまそうに見つめた。
「奥方であれば金になるやもしれぬな。藤川家を脅迫するか」
「待て待て。今夜にも藤川は滅びる運命よ」
「ならば、この正室の価値はないというか」
その言葉に、仲間を統率する髭面の男がにたっと笑った。
「金にならぬなら、せめて我らで楽しもうではないか」
男の視線は、菜々の下半身をじっと見つめている。
小袖の裾から伸びた菜々の細い両脚が、なまめかしく光っている。
辺りに、甚八が戻る気配はまるでない。
戦国一の美貌を誇る正室に、危機が迫っている。