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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第12章 泉~遠い昔の記憶
47歳の私は、妻に返す言葉がなかった。

どうしたものか・・・・・

全て、自分自身の至らなさが原因なのだ。

だが、妻は夫の非を責めようともせず、ただ苦悶の表情で沈みきっている。

おとなしく、いつでも、誰に対しても控えめな妻なのだ。

私たちは結婚してもうすぐ18年になる。

三つ下の妻は、今年44歳だ。

狭いアパートの一室。

外にはしとしとと雨が降り続き、空は厚い雲に覆われている。

平日の昼間だ。

子供たちの声もなく、外は静まり返っている。

「もう3か月も未納です」

妻が、ぽつりと漏らす。

家賃の話だ。

2年程前、リストラの憂き目にあった私は、それ以来定職に就けていない。

この年齢で、大した技量もない。

平凡な中堅メーカーで平凡な部署で平凡な仕事を続けてきた47歳の男に再就職口が簡単に見つかるほど、今の日本は甘くはない。

テレビの中の話と思っていたことが、我々夫婦に実際に起きたのだ。
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