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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第13章 香菜子~キャンプ場での出来事
「暑いわね」

緑が濃い木々の上に、真っ青な夏空が見える。

セミの声と共に、川のせせらぎがどこかから聞こえてくる。

澄んだ空気、そして、周囲に溢れる大自然の息吹。

「待て!」

「やだよ!」

二人の幼稚園児が、土の上を走り回っている。

木本香菜子にとって、キャンプに来ることはそれが初めてだった。

36歳になる香菜子。

同い年の夫、純也と結婚して7年になる。

二人の間には、5歳の長男、健太がいた。

夫は特にアウトドア派というわけではない。

スポーツは好きなタイプだったが、自分からキャンプに出かけたことは過去にないようだった。

香菜子が今回ここにやってきたのは、息子がきっかけである。

幼稚園に通う息子を通じ、香菜子は他の園児たちの母親と知り合いにあった。

いわゆるママ友というやつだ。

息子の親友の一人に、純平君という元気な男の子がいた。

その母親、亀崎美月と、香菜子は何度かの幼稚園の行事で一緒になった。

まだ30歳前に見える美月は、何事にも積極的で、好奇心旺盛なタイプだった。

常に控えめで、物静かな香菜子とは、明らかに違うキャラクターだ。

だが、どういうわけか、美月は香菜子によく声をかけてきた。

息子同士、仲がよかったせいかもしれない。

香菜子もまた、別に迷惑なわけではなかった。

ギャルとでも形容できそうな美月は、香菜子にはどこか新鮮に感じられた。

そんな美月に、あるとき香菜子は提案されたのだ。

「ねえ、香菜子さん、今度一緒にキャンプに行かない?」
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