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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第13章 香菜子~キャンプ場での出来事
「キャンプ?」
突然の提案に、香菜子は思わず美月を見つめた。
「幼稚園で何か聞いたのかしら。純平が行きたいってうるさいのよ」
「ご主人はキャンプとか好きな方なの?」
「全然。うちの人、そういうのはまるで駄目なんだけどねえ」
幼稚園の行事で、香菜子は以前に一度だけ美月の夫に会っている。
美月からはやや年上に見えたその男性は、確かにおとなしそうなタイプに見えた。
彼女の話では、夫は運動音痴な学者タイプで、口数も少ないとのことだった。
「家族同士で一緒に行くの?」
「うちの人がたとえ嫌がっても、私無理やり連れていくから」
「まあ・・・。美月さん、でも、我が家はキャンプ経験者なんかゼロよ」
「大丈夫。テントじゃなくて、最初から小さなコテージとかあるところ、私、昔行ったことがあるの」
そう話す美月は、既に行くことを決めているようで、香菜子にはどこかおかしかった。
「家族で一緒にどうかしら。香菜子さんのご主人なら、たとえ経験なくたって、キャンプなんか得意そうだけどなあ」
美月もまた、香菜子の夫には会ったことがあるのだ。
「どうかしらねえ」
「大丈夫。健太君だってきっと喜ぶはずよ」
確かにそれは事実だった。
息子がキャンプ場で親友と一緒にはしゃぎまわる姿が、香菜子には容易に想像できた。
「じゃあ一度行ってみようかしら」
「さすが香菜子さん、そう来なくっちゃ」
幼稚園が休みに入った8月の前半。
香菜子は、半ば押し切られるような形で、美月の家族と共にキャンプ場に出かけることに決めた。
突然の提案に、香菜子は思わず美月を見つめた。
「幼稚園で何か聞いたのかしら。純平が行きたいってうるさいのよ」
「ご主人はキャンプとか好きな方なの?」
「全然。うちの人、そういうのはまるで駄目なんだけどねえ」
幼稚園の行事で、香菜子は以前に一度だけ美月の夫に会っている。
美月からはやや年上に見えたその男性は、確かにおとなしそうなタイプに見えた。
彼女の話では、夫は運動音痴な学者タイプで、口数も少ないとのことだった。
「家族同士で一緒に行くの?」
「うちの人がたとえ嫌がっても、私無理やり連れていくから」
「まあ・・・。美月さん、でも、我が家はキャンプ経験者なんかゼロよ」
「大丈夫。テントじゃなくて、最初から小さなコテージとかあるところ、私、昔行ったことがあるの」
そう話す美月は、既に行くことを決めているようで、香菜子にはどこかおかしかった。
「家族で一緒にどうかしら。香菜子さんのご主人なら、たとえ経験なくたって、キャンプなんか得意そうだけどなあ」
美月もまた、香菜子の夫には会ったことがあるのだ。
「どうかしらねえ」
「大丈夫。健太君だってきっと喜ぶはずよ」
確かにそれは事実だった。
息子がキャンプ場で親友と一緒にはしゃぎまわる姿が、香菜子には容易に想像できた。
「じゃあ一度行ってみようかしら」
「さすが香菜子さん、そう来なくっちゃ」
幼稚園が休みに入った8月の前半。
香菜子は、半ば押し切られるような形で、美月の家族と共にキャンプ場に出かけることに決めた。