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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第14章 瞳~図書館での出来事
「新婚なのにもう離れ離れなんて、寂しくてたまらないんじゃないの?」

隣に座る山内にそう聞かれ、柏葉瞳は頬を赤くした。

「い、いえ、そんなことはないですけど・・・・」

「若いっていいわねえ。変なこと想像してるんでしょう?」

「山内さん、やめてくださいってば・・・・」

瞳は困惑しながらも、確かな幸せを感じていた。

26歳の瞳は、3か月前に結婚したばかりだ。

学生時代、そして勤務先の銀行で同期だった友人の大半が、まだ独身だ。

「いまどき珍しい若妻だなあ、瞳君は」

結婚式で、上司にそんな風にからかわれたものだ。

夫の雄大は二つ年上の28歳である。

大学時代から交際する彼は、大手商社に勤めていた。

「海外駐在が遂に決まったよ、瞳」

半年ほど前、そんな告白に続き、瞳は彼からのプロポーズを受けた。

そして、迷うことなく瞳は彼と結婚した。

式が終わるや否や、海外に向かった夫。

まず本人が現地での生活に慣れるのが必要ということで、瞳は国内に残っている。

半年後を目処に、瞳は夫のもとに向かう予定だった。

「早く彼と一緒に住みたいでしょう?」

潜めた声で、山内が瞳に聞いている。

場所柄、大声で話し合うわけにはいかない。

二人は今、都心郊外のとある市立図書館のカウンターにいた。

銀行を退職した瞳は、出国までの半年の間、時間をそれほど拘束されない職に就きたいと考えた。

そして、運よくこの図書館の司書としての仕事を見つけることができた。

昔から、本を読むのが大好きだった瞳。

そこは瞳にとって心地よい空間だった。

2階建てのかなりの規模の図書館だ。

何名もの司書がシフトを組んで勤務をしている。

司書経験10年以上という主婦、山内と一緒に、瞳は今、カウンターに座っていた。

「半年の我慢ですから、山内さん」

「ねえ、どうする、彼が向こうで現地の女性と遊んでたら?」

「えっ?」

「ふふふ、冗談、冗談」

「もう・・・・」

彼に限ってそんなことはない。

瞳はそう信じながらも、やはりどこかで寂しさを感じている。

結婚後、一緒の夜をほとんど過ごすこともなく、彼は出発してしまったのだから。

「あっ、また来たわよ、あの方」

突然会話を止め、山内がそっと瞳の肘をつついた。

彼女の視線の先に、一人の男性がいるのが見えた。
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