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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第14章 瞳~図書館での出来事
新婚夫婦の新居となるはずだったこのアパート。

今、瞳はここで一人暮らしをしている。

その日、瞳はいつもとは違う気分で自宅に戻った。

バッグの中に彼から手渡された本が隠されている。

内緒で図書館から持ち出したものだ。

ただ1冊の本を持っているだけで、瞳は緊張を感じていた。

「ご自宅でゆっくりお読みになってください」

藤崎の声が、瞳の頭の中で何度もこだましている。

私が密かにこの本を読んでいたところを、彼は見ていた・・・・・

瞳はそれを想像し、恥ずかしさで肢体を熱くした。

そんな彼が、これを私に薦めてくれた。

もっと読んでみなさい、というように・・・・

どうすればいいの・・・・・

無視すればそれで済むはずなのに、瞳にはそれができなかった。

体奥のどこかに、藤崎の指示に従いたい、という欲情が存在している。

夫には勿論相談できない。

手早く夕食を済ませ、瞳はシャワーを浴びた。

想像以上に、肢体は汗で濡れていた。

26歳の新妻は、その美しい裸体をゆっくりと洗った。

早くこの体を、雄大に・・・・・

夫に抱かれることを想像しながら、瞳はどこかで別のことも考えていた。

浴室を出て、パジャマに着替える。

薄い桃色の半袖シャツ、そして、ショートパンツという姿で、瞳はベッドに向かった。

妻の美脚が目立つそのパジャマは、夫のお気に入りだった。

ヘッドボードにもたれるように座り、瞳は目を閉じた。

眠れるわけないわ・・・・・・

瞳はバッグに手を伸ばした。

そしてあの本を開く。

息を呑み、瞳は革表紙の分厚い本を、ぱらぱらとめくっていった。

無意識のうちに、あのイラストを探している。

やがて、そのページを見つけた。

中世の城にある牢獄の絵だった。

そこに隣国の美しき妃が監禁されている。

両手を手錠で拘束され、口には猿ぐつわをされている。

豊満な胸の谷間が、はだけたドレスの下に見えている。

ドキドキドキ・・・・・

激しい鼓動を感じながら、瞳はその付近の話を読み始めた。

そこに囚われた王妃は、やがて、瞳自身となっていく。

何人もの隣国の兵士が妃を取り囲み、にたにたと笑っている。

彼らの手が、妃の服を剥いでいく。

無礼者・・・・、やめなさいっ・・・・・

いつしか、ベッド上で、瞳はその指先を自らの胸元に運んでいた。
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