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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第14章 瞳~図書館での出来事
書棚に向かったまま動くことができない。

急速に鼓動が高鳴ってくる。

本を閉じることもできず、瞳はそのままの姿勢で身を硬くした。

「いけないな、こんな本を業務中にこっそり読むなんて」

彼の声は甘く、優し気に響いた。

視線が開かれた本に注がれるのを感じる。

「本を整理していただけです・・・・」

「そうかな」

「・・・・」

「あの本は自宅で読みましたか?」

「・・・・」

「私が推薦した本です」

瞳の脳裏に、昨夜の自分自身の恥ずかしい姿が蘇ってくる。

ベッドの上で本を見つめながら、裸体をいじめ、たっぷりと濡れた私。

最後の瞬間、私は彼にされることを想像して・・・・・。

「読んだんだね」

教授に罪を認めるように、瞳はこくりとうなずいた。

「柏葉さん、でしたね」

いつか、彼に名札を見つめられたことを、瞳は思い出す。

「下の名前は?」

密着されるほどに、後方から彼に接近される。

こんなところを山内さんに見られたりしたら、私・・・・

瞳は唇を噛み、困惑の表情を浮かべ、そして、そっと言った。

「瞳です・・・・」

「いい名前だ」

ヒップに置かれた彼の手が、そっと撫でるように動くのを瞳は感じた。

「いけません・・・・」

「結婚してるんだね」

結婚指輪を彼に見られたことを知り、瞳は再び小さくうなずいた。

「ご主人に隠れて昨日の本を?」

頭がぼうっとなるほどの妖しげな熱に包まれたまま、瞳は素直に告白した。

「主人は海外にいます」

「今は一人暮らし?」

「はい・・・・」

彼の手のひらが、瞳の形のいい美尻をそっと揉んだ。

噛みしめていた唇を一瞬開き、瞳は僅かに首を振った。

「中世の貴族にも瞳さんのような美しい方がいたんでしょうか」

「困ります・・・・」

「美しい王妃が凌辱されるシーンは読みましたね」

「藤崎さん・・・・、主人に・・・・・」

昨夜の快楽の予感が、下半身からゆっくり拡散してくる。

いけない・・・・

彼を制しようと、瞳は背後に腕を伸ばした。

指先を絡めるように手を繋がれ、瞳は彼にささやかれた。

「明日はスカートをはいていらっしゃい」

「・・・・」

「こんないい脚をしてるんだ。一番ミニをはいてくること。いいね」

彼が立ち去った後も、瞳はしばらくの間、そこを動くことができなかった。
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