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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第15章 礼子~夫の部下達との一夜
「妻には少し気晴らしが必要じゃないかと思ってる」
上司である桐嶋耕司の様子に、いつもと特別変わったところはない。
だが、少し酔っているような気もする。
珍しいな。
石野、そして片平は共にそんなことを感じながら、桐嶋の言葉を待った。
「ご存知の通り、我が家には子供がいない」
少し笑みを浮かべ、桐嶋はビールを一口飲んだ。
「二人はまだ独身だからな。なかなかわからないかもしれませんが」
「奥様が退屈なさっているってことですか、部長」
石野はためらいながらも、上司にそう訊いた。
桐嶋は嫌な反応もせず、小さくうなずく。
「俺は48歳だが、妻は5つ年下だから」
「43歳、ですか」
「そうだな」
「噂ではとてもお綺麗な奥様だとか」
「よしてくれよ、おい」
照れたように笑いながら首を振る上司のコップに、片平がビールを注ぐ。
二人の部下は、桐嶋の家に行ったこともなければ、彼の妻に会ったこともない。
写真さえも見たことはなかった。
ただ、社内の噂で、かなり美人の女性だと聞いたことがあるだけだ。
「結婚してもう15年。妻はおとなしいタイプでね。働きに出たことはないし、結婚後、ずっと家にいるんだ」
「専業主婦なんですね」
「子供がいないから時間は豊富にある。昔は習い事をやったりもしていたが、最近ではそれも少なくなった」
桐嶋の表情に、僅かな陰が走ったことに二人の部下は気づく。
「なかなか楽しみがないみたいなんだ、妻には」
「部長も毎日お忙しいですからね」
事実だった。
毎晩、部下が遅くまで残業する中、部長である桐嶋が先に帰ることは滅多になかった。
それは部全体の士気向上に繋がってもいた。
「まあ、退屈してるだけならいいんだが」
「何か問題でもあるんでしょうか」
「恥ずかしい話だが」
桐嶋は少し間を置き、二人を交互に見つめた。
ビールに口をつけ、決断をするように部下に告白した。
「夫婦仲の雲行きが最近少々怪しくてね」
「喧嘩でもなさったんですか」
「そういうわけじゃない。ただ、言い方が難しいが・・・・」
「・・・・・」
「妻に女としての楽しみをたまには思い出してほしいんだ」
「女としての楽しみ、ですか?」
二人の声に、桐嶋は小さくうなずいた。
上司である桐嶋耕司の様子に、いつもと特別変わったところはない。
だが、少し酔っているような気もする。
珍しいな。
石野、そして片平は共にそんなことを感じながら、桐嶋の言葉を待った。
「ご存知の通り、我が家には子供がいない」
少し笑みを浮かべ、桐嶋はビールを一口飲んだ。
「二人はまだ独身だからな。なかなかわからないかもしれませんが」
「奥様が退屈なさっているってことですか、部長」
石野はためらいながらも、上司にそう訊いた。
桐嶋は嫌な反応もせず、小さくうなずく。
「俺は48歳だが、妻は5つ年下だから」
「43歳、ですか」
「そうだな」
「噂ではとてもお綺麗な奥様だとか」
「よしてくれよ、おい」
照れたように笑いながら首を振る上司のコップに、片平がビールを注ぐ。
二人の部下は、桐嶋の家に行ったこともなければ、彼の妻に会ったこともない。
写真さえも見たことはなかった。
ただ、社内の噂で、かなり美人の女性だと聞いたことがあるだけだ。
「結婚してもう15年。妻はおとなしいタイプでね。働きに出たことはないし、結婚後、ずっと家にいるんだ」
「専業主婦なんですね」
「子供がいないから時間は豊富にある。昔は習い事をやったりもしていたが、最近ではそれも少なくなった」
桐嶋の表情に、僅かな陰が走ったことに二人の部下は気づく。
「なかなか楽しみがないみたいなんだ、妻には」
「部長も毎日お忙しいですからね」
事実だった。
毎晩、部下が遅くまで残業する中、部長である桐嶋が先に帰ることは滅多になかった。
それは部全体の士気向上に繋がってもいた。
「まあ、退屈してるだけならいいんだが」
「何か問題でもあるんでしょうか」
「恥ずかしい話だが」
桐嶋は少し間を置き、二人を交互に見つめた。
ビールに口をつけ、決断をするように部下に告白した。
「夫婦仲の雲行きが最近少々怪しくてね」
「喧嘩でもなさったんですか」
「そういうわけじゃない。ただ、言い方が難しいが・・・・」
「・・・・・」
「妻に女としての楽しみをたまには思い出してほしいんだ」
「女としての楽しみ、ですか?」
二人の声に、桐嶋は小さくうなずいた。