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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第16章 奈穂子~無人島での出来事
「まさか無人島に取り残されるなんてね」
砂浜で揺れる小さな火。
闇の中、二人の男女の姿が浮かび上がっている。
「将吾君、すごいね、火をおこしちゃうなんて」
「昔、ボーイスカウトに入ってましたから」
「意外と体育会系のところもあるのか」
奈穂子は火に手をかざしながら、反対側に座る彼を見た。
嵐が完全に去った島を、満天の星空が覆っている。
すっかり落ち着いた波が、時折浜に打ち寄せてくる。
朝まで島に残ったほうがいい。
夜はスコールの動きも予測が難しいんだ。
夫からそう聞く前に、既に奈穂子はそれを覚悟していた。
あの嵐を見てしまった以上、夜の海を移動するのは怖い。
ガイドが残していった無線機、そして緊急時用のグッズがある。
毛布、簡単な非常食、それにミネラルウオーター。
これなら一晩くらい過ごせるはずだ。
それに、一人ではない。
大学生の彼が一緒なのだ。
男性がいるというだけで、奈穂子はやはり心強かった。
星空の下、将吾は浜の裏手に茂る森の中からどうにか濡れていない枝を集めた。
そして、ガイドが置いていったライターで、器用に火を起こしたのだった。
「がり勉タイプだって思ってたけど」
火を囲むように二人は椅子を並べ、缶詰を分け合っている。
奈穂子の言葉に、将吾は控えめに答えた。
「基本、おとなしいですよ。だから・・・・」
「えっ?」
タンクトップとショートパンツで肢体を包んでいる奈穂子。
雨で濡れた服は、火の熱で少しずつ乾き始めていた。
「だから、何、将吾君?」
内気な大学生をいじめるように人妻が言った。
「彼女がいつまでもできないんです」
「そんなにイケメンなのに?」
「まさか・・・・」
火の向こう側で、将吾が恥ずかし気に笑った。
「じゃ、こんなおばさんと一緒じゃいやよね」
「えっ?」
「無人島で一晩過ごすなら、もっと若い女の子のほうがよかったわね」
「い、いえ・・・・」
「ふふふ」
「こんな風に奈穂子さんと二人きりになれるなんて、僕・・・・」
「まあ」
二人の間に沈黙が漂った。
星空に、いつしか月が昇っている。
火を見つめたまま、将吾がぽつりと言った。
「昼間、海の中の奈穂子さん、見てました」
「えっ?」
奈穂子の鼓動が密かに高鳴った。
砂浜で揺れる小さな火。
闇の中、二人の男女の姿が浮かび上がっている。
「将吾君、すごいね、火をおこしちゃうなんて」
「昔、ボーイスカウトに入ってましたから」
「意外と体育会系のところもあるのか」
奈穂子は火に手をかざしながら、反対側に座る彼を見た。
嵐が完全に去った島を、満天の星空が覆っている。
すっかり落ち着いた波が、時折浜に打ち寄せてくる。
朝まで島に残ったほうがいい。
夜はスコールの動きも予測が難しいんだ。
夫からそう聞く前に、既に奈穂子はそれを覚悟していた。
あの嵐を見てしまった以上、夜の海を移動するのは怖い。
ガイドが残していった無線機、そして緊急時用のグッズがある。
毛布、簡単な非常食、それにミネラルウオーター。
これなら一晩くらい過ごせるはずだ。
それに、一人ではない。
大学生の彼が一緒なのだ。
男性がいるというだけで、奈穂子はやはり心強かった。
星空の下、将吾は浜の裏手に茂る森の中からどうにか濡れていない枝を集めた。
そして、ガイドが置いていったライターで、器用に火を起こしたのだった。
「がり勉タイプだって思ってたけど」
火を囲むように二人は椅子を並べ、缶詰を分け合っている。
奈穂子の言葉に、将吾は控えめに答えた。
「基本、おとなしいですよ。だから・・・・」
「えっ?」
タンクトップとショートパンツで肢体を包んでいる奈穂子。
雨で濡れた服は、火の熱で少しずつ乾き始めていた。
「だから、何、将吾君?」
内気な大学生をいじめるように人妻が言った。
「彼女がいつまでもできないんです」
「そんなにイケメンなのに?」
「まさか・・・・」
火の向こう側で、将吾が恥ずかし気に笑った。
「じゃ、こんなおばさんと一緒じゃいやよね」
「えっ?」
「無人島で一晩過ごすなら、もっと若い女の子のほうがよかったわね」
「い、いえ・・・・」
「ふふふ」
「こんな風に奈穂子さんと二人きりになれるなんて、僕・・・・」
「まあ」
二人の間に沈黙が漂った。
星空に、いつしか月が昇っている。
火を見つめたまま、将吾がぽつりと言った。
「昼間、海の中の奈穂子さん、見てました」
「えっ?」
奈穂子の鼓動が密かに高鳴った。