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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第16章 奈穂子~無人島での出来事
自分たち以外にこの島に誰かいるなんて。
奈穂子は突然現れた男を見つめ、言葉に詰まった。
上半身裸で筋肉を剥き出しにした男。
裸足で立つ彼は、薄汚れたスウェットだけを身に着けていた。
「ここは俺の島だ」
「私たち、ツアーに参加して・・・・」
将吾を隠すように奈穂子は立ち上がった。
「許可した覚えはない」
人妻を見つめながら、男はまたか、というようにつぶやいた。
「俺は漁師でね。この島は俺の家が引き継いできた」
「島全部をお持ちなんですか?」
奈穂子は思わずそう訊いた。
「別に表札が立っているわけじゃないがね」
野卑な表情に笑みを浮かべ、男は言葉を続けた。
「最近では観光客が勝手に押しかけてくるようになった」
「・・・・」
「あんたらにはリゾートかもしれんが、俺には大事な島だ」
島の持ち主が嫌がっていると知ってたなら、ツアーになど参加しなかった。
「嵐で帰れなかったんだろう」
漁師だという男。
奈穂子と将吾を見つめ、ビーチをゆっくり歩き始めた。
「また椅子を並べやがって」
静かな口調に確かな怒りがあった。
「今から二人でお楽しみってわけかい?」
「違います、私たちはたまたま帰れなくて」
きつい口調で反論する奈穂子の躰に、男が視線を注いだ。
奈穂子は、胸元を隠すように腕を交錯させた。
「人妻か」
男は奈穂子の指輪を見逃さなかった。
「旦那はどうした?」
「主人は先に本島に戻りました」
奈穂子の言葉に、男は僅かに笑みを浮かべた。
「1泊代、払ってもらうよ」
「すみません、私たちお金はほとんど・・・・」
「少しはあるんだろう」
男はそういうと、二人に近づいた。
将吾を妙なトラブルに巻き込みたくない。
奈穂子は、この男と二人で話をしたいと思った。
「すみません、あちらで話せませんか?」
「彼には聞いてほしくないってわけか」
「この子に罪はないですから」
奈穂子の言葉に、将吾が不安げに言った。
「奈穂子さん・・・・」
「心配しないで。こちらの方と少しお話ししてくるわ」
「大丈夫かな・・・」
「ちゃんとツアーのことを説明してくるから」
奈穂子はそう言うと、男を見た。
「じゃ、奥さん、あっちで話そうか」
「お願いします」
将吾に小さくうなずきながら、奈穂子は男と共に浜の奥に消えた。
奈穂子は突然現れた男を見つめ、言葉に詰まった。
上半身裸で筋肉を剥き出しにした男。
裸足で立つ彼は、薄汚れたスウェットだけを身に着けていた。
「ここは俺の島だ」
「私たち、ツアーに参加して・・・・」
将吾を隠すように奈穂子は立ち上がった。
「許可した覚えはない」
人妻を見つめながら、男はまたか、というようにつぶやいた。
「俺は漁師でね。この島は俺の家が引き継いできた」
「島全部をお持ちなんですか?」
奈穂子は思わずそう訊いた。
「別に表札が立っているわけじゃないがね」
野卑な表情に笑みを浮かべ、男は言葉を続けた。
「最近では観光客が勝手に押しかけてくるようになった」
「・・・・」
「あんたらにはリゾートかもしれんが、俺には大事な島だ」
島の持ち主が嫌がっていると知ってたなら、ツアーになど参加しなかった。
「嵐で帰れなかったんだろう」
漁師だという男。
奈穂子と将吾を見つめ、ビーチをゆっくり歩き始めた。
「また椅子を並べやがって」
静かな口調に確かな怒りがあった。
「今から二人でお楽しみってわけかい?」
「違います、私たちはたまたま帰れなくて」
きつい口調で反論する奈穂子の躰に、男が視線を注いだ。
奈穂子は、胸元を隠すように腕を交錯させた。
「人妻か」
男は奈穂子の指輪を見逃さなかった。
「旦那はどうした?」
「主人は先に本島に戻りました」
奈穂子の言葉に、男は僅かに笑みを浮かべた。
「1泊代、払ってもらうよ」
「すみません、私たちお金はほとんど・・・・」
「少しはあるんだろう」
男はそういうと、二人に近づいた。
将吾を妙なトラブルに巻き込みたくない。
奈穂子は、この男と二人で話をしたいと思った。
「すみません、あちらで話せませんか?」
「彼には聞いてほしくないってわけか」
「この子に罪はないですから」
奈穂子の言葉に、将吾が不安げに言った。
「奈穂子さん・・・・」
「心配しないで。こちらの方と少しお話ししてくるわ」
「大丈夫かな・・・」
「ちゃんとツアーのことを説明してくるから」
奈穂子はそう言うと、男を見た。
「じゃ、奥さん、あっちで話そうか」
「お願いします」
将吾に小さくうなずきながら、奈穂子は男と共に浜の奥に消えた。