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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第16章 奈穂子~無人島での出来事
30分経っても奈穂子は戻ってこなかった。
将吾は不安を感じ始めている。
「奈穂子さん、大丈夫かな」
この島に自分が残ることになった意味。
男の俺が奈穂子さんを守らなくてどうするんだ。
奈穂子が消え去った浜の奥を見つめながら、将吾は勇気を奮い立たせた。
「いくらなんでも遅すぎる」
火は消えかかっている。
闇の中で立ち上がった将吾は、遂に歩き始めた。
穏やかな波の音が、今はなぜか不吉な前兆のように聞こえる。
浜の奥には林があった。
深い闇に包まれた林の中を歩き、将吾は奈穂子を探した。
「奈穂子さん!」
一度だけ、将吾は彼女の名前を叫んだ。
だが、聞こえてくるのは波の音だけだった。
林はそれほど大きくはなかった。
やがて将吾は別の砂浜に足を踏み入れた。
小さな無人島の、どうやら反対側に来たようだ。
「こっちじゃないのかな」
ふと、将吾は嫌な予感に襲われた。
あの男の船に乗せられて、奈穂子はどこかに連れていかれたのかもしれない。
「奈穂子さん、どこなの?・・・・」
将吾は足を速めた。
こちらの砂浜は更に広かった。
月の光で、周囲がはっきり確認できるほどに明るい。
砂浜を歩き続けた将吾は、やがて浜の奥にある小屋の存在に気づいた。
「あれは・・・・」
小屋の近くの浜辺に小さなボートが置いてある。
漁で使う船のようだ。
「あの男の家だ」
将吾は浜の中央で立ち止まった。
屈強な体の持ち主である男の姿を思い出す。
喧嘩したところで勝てる相手ではない。
だが、ここで帰るわけにはいかない・・・・。
将吾は小屋に向かってゆっくり進んだ。
奈穂子さんはあの中で男と話をしているのかもしれない。
お金を払えと要求してきたあの男に許してもらおうと。
「奈穂子さん、待って、今行くから」
いつしか、将吾は走り始めた。
そして小屋のすぐ近くにまでたどり着いた。
入口がどこかわからない。
息を潜め、将吾が小屋の周囲を歩き始めたときだった。
「いやっ・・・・」
かすかな声が、小屋の中から聞こえた。
小屋の壁の隙間から弱い光が漏れている。
そっと近づき、中を覗きこむ。
激しく高鳴る鼓動。
将吾は、息を呑んだ。
奈穂子さん・・・・
小屋の中には粗末なベッドがあった。
脚を広げた奈穂子が、漁師の体にまたがっていた。
将吾は不安を感じ始めている。
「奈穂子さん、大丈夫かな」
この島に自分が残ることになった意味。
男の俺が奈穂子さんを守らなくてどうするんだ。
奈穂子が消え去った浜の奥を見つめながら、将吾は勇気を奮い立たせた。
「いくらなんでも遅すぎる」
火は消えかかっている。
闇の中で立ち上がった将吾は、遂に歩き始めた。
穏やかな波の音が、今はなぜか不吉な前兆のように聞こえる。
浜の奥には林があった。
深い闇に包まれた林の中を歩き、将吾は奈穂子を探した。
「奈穂子さん!」
一度だけ、将吾は彼女の名前を叫んだ。
だが、聞こえてくるのは波の音だけだった。
林はそれほど大きくはなかった。
やがて将吾は別の砂浜に足を踏み入れた。
小さな無人島の、どうやら反対側に来たようだ。
「こっちじゃないのかな」
ふと、将吾は嫌な予感に襲われた。
あの男の船に乗せられて、奈穂子はどこかに連れていかれたのかもしれない。
「奈穂子さん、どこなの?・・・・」
将吾は足を速めた。
こちらの砂浜は更に広かった。
月の光で、周囲がはっきり確認できるほどに明るい。
砂浜を歩き続けた将吾は、やがて浜の奥にある小屋の存在に気づいた。
「あれは・・・・」
小屋の近くの浜辺に小さなボートが置いてある。
漁で使う船のようだ。
「あの男の家だ」
将吾は浜の中央で立ち止まった。
屈強な体の持ち主である男の姿を思い出す。
喧嘩したところで勝てる相手ではない。
だが、ここで帰るわけにはいかない・・・・。
将吾は小屋に向かってゆっくり進んだ。
奈穂子さんはあの中で男と話をしているのかもしれない。
お金を払えと要求してきたあの男に許してもらおうと。
「奈穂子さん、待って、今行くから」
いつしか、将吾は走り始めた。
そして小屋のすぐ近くにまでたどり着いた。
入口がどこかわからない。
息を潜め、将吾が小屋の周囲を歩き始めたときだった。
「いやっ・・・・」
かすかな声が、小屋の中から聞こえた。
小屋の壁の隙間から弱い光が漏れている。
そっと近づき、中を覗きこむ。
激しく高鳴る鼓動。
将吾は、息を呑んだ。
奈穂子さん・・・・
小屋の中には粗末なベッドがあった。
脚を広げた奈穂子が、漁師の体にまたがっていた。