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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第17章 千鶴~相撲部屋の美しき女将
「もう一丁!」
若手力士が、部屋頭である北瀬山に向かって低い体勢で突っ込んだ。
筋肉質で細身なその若手力士は素早く北瀬山のまわしをつかむと、頭をつけた格好でぐいぐいと押していく。
激しい息遣いが土俵に溢れ、朝稽古の熱気が高まる。
ハアハアハア・・・・
若手力士の攻めを受け止め、じりじりと後退していく北瀬山。
最高位は関脇であるが、今は幕内の下位に番付を下げている。
だが、もう何年も磯野川部屋の看板を背負って立つ力士である。
一方の若手力士は三段目を1年で終え、遂に幕下に番付をあげてきた部屋の有望株だ。
もうすぐ18歳になるその力士は、四股名を浦松という。
「浦松、下半身から押していかんか!」
桟敷席から鋭い視線を注ぐ親方から、厳しい声が飛ぶ。
「おら、もっと来い!」
あおるように声を荒げながら、北瀬山が浦松の体を土俵上にはたきこんだ。
「ううっ・・・・」
土の上にたたきつけられ、鉄平はうめいた。
鉄平に続き、別の力士たちが北瀬山のもとに殺到する。
何とか立ちあがった鉄平は土俵脇に退くと、乱れたまげを直そうともせず、てっぽう柱に向かった。
身長は185センチ、体重は100キロに達しようとしている。
激しい稽古で有名な磯野川部屋だ。
毎日の稽古、そして筋トレで鍛え上げた浦松の肉体は、入門から2年を経て、堂々たる力士のそれになりつつある。
長身でまだまだ細い体だが、長い腕、そして下半身から両足の盛り上がる筋肉は、強靭なバネの持ち主であることを伝えていた。
「親方、いよいよ浦松は期待できますな」
朝稽古を見学に来たタニマチの一人が、桟敷席で親方に話しかけた。
「まだまだですよ」
「彼の下半身の強さは入門時から突出してた」
「体が小さかったから少し時間がかかってますが、もうすぐ18歳で幕下にあがるっていうのは悪くはないですがね」
「まだ宙返りはできるのかい、浦松は」
「ええ」
「その運動神経はすごいな。北瀬山も引退が近そうだ。関取が部屋からいなくなっちまう前に、何とか浦松を十両にあげたいものですな」
タニマチの言葉に親方は無言でうなずき、再び土俵中央に視線を注いだ。
鉄平は柱に向かい、激しいてっぽうを続けている。
台所から出てきた女将が、土まみれの鉄平を熱い視線で見つめている。
若手力士が、部屋頭である北瀬山に向かって低い体勢で突っ込んだ。
筋肉質で細身なその若手力士は素早く北瀬山のまわしをつかむと、頭をつけた格好でぐいぐいと押していく。
激しい息遣いが土俵に溢れ、朝稽古の熱気が高まる。
ハアハアハア・・・・
若手力士の攻めを受け止め、じりじりと後退していく北瀬山。
最高位は関脇であるが、今は幕内の下位に番付を下げている。
だが、もう何年も磯野川部屋の看板を背負って立つ力士である。
一方の若手力士は三段目を1年で終え、遂に幕下に番付をあげてきた部屋の有望株だ。
もうすぐ18歳になるその力士は、四股名を浦松という。
「浦松、下半身から押していかんか!」
桟敷席から鋭い視線を注ぐ親方から、厳しい声が飛ぶ。
「おら、もっと来い!」
あおるように声を荒げながら、北瀬山が浦松の体を土俵上にはたきこんだ。
「ううっ・・・・」
土の上にたたきつけられ、鉄平はうめいた。
鉄平に続き、別の力士たちが北瀬山のもとに殺到する。
何とか立ちあがった鉄平は土俵脇に退くと、乱れたまげを直そうともせず、てっぽう柱に向かった。
身長は185センチ、体重は100キロに達しようとしている。
激しい稽古で有名な磯野川部屋だ。
毎日の稽古、そして筋トレで鍛え上げた浦松の肉体は、入門から2年を経て、堂々たる力士のそれになりつつある。
長身でまだまだ細い体だが、長い腕、そして下半身から両足の盛り上がる筋肉は、強靭なバネの持ち主であることを伝えていた。
「親方、いよいよ浦松は期待できますな」
朝稽古を見学に来たタニマチの一人が、桟敷席で親方に話しかけた。
「まだまだですよ」
「彼の下半身の強さは入門時から突出してた」
「体が小さかったから少し時間がかかってますが、もうすぐ18歳で幕下にあがるっていうのは悪くはないですがね」
「まだ宙返りはできるのかい、浦松は」
「ええ」
「その運動神経はすごいな。北瀬山も引退が近そうだ。関取が部屋からいなくなっちまう前に、何とか浦松を十両にあげたいものですな」
タニマチの言葉に親方は無言でうなずき、再び土俵中央に視線を注いだ。
鉄平は柱に向かい、激しいてっぽうを続けている。
台所から出てきた女将が、土まみれの鉄平を熱い視線で見つめている。