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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第17章 千鶴~相撲部屋の美しき女将
「浦松、少し出かけねえか?」

9月場所を控えたある晩、筋トレ室に向かおうとしていた鉄平に声をかけたのは、柿本だった。

二人は今、幕下上位に近い番付で激しく争い合っている。

鉄平が入門してから2年半の間、柿本が番付で下になったことはまだ一度もない。

「浦松が入ってから、柿本は変わったな」

親方が、以前そう漏らしたことがあった。

それまでは三段目あたりで数年間くすぶり続けていた柿本。

勉強が嫌いでただ体が大きかったからという理由で入門した彼は、何年かすれば相撲界を去っていくのだろうと思われていた。

だが、浦松が入門してから、彼は稽古熱心になった。

自慢の巨体を生かして、しゃにむに前に出るのが柿本の相撲だ。

次第にそれが自分の型となり、21歳になった今、番付も少しずつ上がり始めたのだった。

鉄平への嫌がらせともいえる態度は相変わらずだった。

だが、番付がほぼ並び始めている今、さすがに入門直後に見舞ったようないじめに近い仕打ちは控えるようになっている。

「今からですか、柿本さん」

18歳になった鉄平は、この半年で更にひとまわり大きくなったようだ。

「俺だけじゃない。他にも行くぜ」

磯野川部屋の力士の数はずいぶん減った。

今は若手力士を中心に、15人程度しかいない。

更には、部屋頭の北瀬山が十両に転落し、引退が近いと噂されていた。

十両以上、つまり関取と言える立場の力士が他にはおらず、磯野川部屋には今、関取ゼロとなる危機が迫っていた。

「俺、筋トレしますから」

「浦松よ、相変わらず付き合い悪いな」

「すみません」

「俺たちが何しに行くか知ってるか?」

「いえ」

「これだよ、これ」

鉄平に対し、柿本は好色そうな表情で腰を振った。
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