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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第17章 千鶴~相撲部屋の美しき女将
千秋楽後恒例の部屋主催パーティ。

今回はいつも以上に盛大なものとなった。

長年、部屋を支えてきた元関脇北瀬山の引退。

そして。

関取不在となるピンチを救うように、幕下優勝した若手力士、浦松。

優勝決定戦が劇的だったこともあり、浦松は注目の的だった。

「親方の厳しい指導のおかげで、遂に磯野川部屋に新星が現れました!」

壇上で挨拶をする後援者達から、浦松を称賛する挨拶が続く。

激闘の疲れを感じる余裕もなく、鉄平は戸惑っていた。

先場所までは、こんな風に注目などされていなかった。

それがどうだ。

会場の片隅に立つ自分のところに、次々と人が寄ってくる。

「浦松さん、写真撮ってください!」

後援会関係者の若い女性たちが鉄平を取り囲む。

大胆に腕を絡ませ、若い肢体を密着させてくる彼女たちに、鉄平は顔を赤らめた。

参ったな・・・・

逃げ出したいが、そうはいかない。

だが、汗だくになった鉄平に、思わぬところから救いの手が伸びた。

「浦松! こっちに来んか!」

ステージ上からそう叫んだのは、誰あろう親方だった。

鉄平は女性たちを振り切り、ステージに駆け寄った。

「柿本! お前もだ!」

壇上にいる親方のすぐ横に鉄平、そしてその隣に柿本が並ぶ。

戸惑った様子の鉄平に対し、厳しい表情のままで立つ柿本。

鉄平は勝負の後、兄弟子とまだ話ができていない。

「敢えて言わせてもらいます。磯野川部屋を背負って立つべき二人です」

親方の言葉に、会場中から歓声が沸いた。

「浦松は恐らく来場所は十両。柿本もすぐに続くはずです。二人には一層の精進が必要。部屋の力士たちには二人を追い越す気概で稽古に励んでもらいたい」

鳴りやまぬ拍手の中、鉄平と柿本はステージを降りた。

「柿本さん」

「何だ」

鉄平の言葉に、柿本は無愛想に応えた。

「ありがとうございました」

「何のことだ?」

「・・・・」

「お前自身が勝った。それだけのことだろう」

それだけ言うと、柿本は何かに迷うような表情を一瞬浮かべ、会場内に消えていった。

ありがとうございます・・・・

兄弟子を見つめ、鉄平は3年の日々を熱く思い返した。

いろいろあったな・・・・

そのときだった。

「これが終わったら私の部屋に来なさい」

艶やかな着物姿で立つ女将が、鉄平の耳元でささやいた。
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