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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第20章 明子〜密室に通う妻
「スパはいかがですか」

このリゾートホテルは極上の体験ができるというスパが自慢の一つです。

若い男性スタッフの言葉に、私はそのことを思い出しました。

「明子、どうしようか」

彼の誘いは私というよりも妻を意識したものに違いありません。

注文を聞いているときから、彼は明らかに妻の姿を観察していました。

私の隣に横たわる妻は、まだトップスとショートパンツを脱いでいません。

しかし、その魅力的な肢体は隠しようがなく、彼も妻の外見に惹かれたに違いありません。

それは、私が初めて経験する感情でした。

妻がそんな風に別の男性に性的な対象として見られることに、夫である私は嬉しくもあり、しかし同時に妙な興奮も感じたのです。

私のそんな戸惑いに気づくことなく、妻はホテルスタッフに声をかけます。

「他のお客様は予約されてないんですか?」

妻の質問に、彼はゆっくりとした英語で答えてくれました。

午後なら予約は空いているので、格安の料金で利用しないか、という提案です。

スパが完全個室だと聞いたとき、妻は別の質問を口にしました。

「スタッフは女性の方ですか?」

女性ゲストから同じ質問を受けるのか、彼は慣れた様子で答えました。

「安心してください。女性スタッフがサービスを提供しますので」

私は、妻がスパに興味を持っていることを少し意外に感じました。

この旅行が決まっても、妻はスパのことを口にすることはありませんでした。

しかし、私にとって不満があるはずはありません。

スパに行って日常を忘れて癒やされるなら、更にその魅力が高まることでしょう。

「明子、せっかくだから行けばいいじゃないか」

「そうね・・・・、でもあなたは?」

私が一人になる時間のことを心配するように妻がそう言ったとき、ホテルスタッフの彼はそれも予想していたようにすぐ答えました。

「男性の方も歓迎ですよ」

スパに行ったことなど一度もありませんが、私も少し心を動かされました。

波の音だけが聞こえる砂浜で、私もまた、どこかで日常を忘れてしまいたいと思っていたのかもしれません。

結局、ランチの後に、私たちは二人ともスパを利用することにしました。

独立したコテージに一室ずつで、私は妻とは別の棟になります。

スタッフの言葉に従って、私たちは水着姿のままでそこに向かいました。
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