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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第21章 希実子〜診察室の女医
「何ができなくなったんでしょうか」
机に視線を落としたまま、女医は西崎に訊いた。
彼女の姿を見つめ、彼は久しぶりに高揚感を味わっていた。
人妻の乾いた肉体が目の前にあることが、彼に妙な度胸を与えた。
「つまり、その・・・・、夜の行為です」
彼の言葉に、しかし女医、早野希実子は全く表情を崩すことはなかった。
白衣に包まれた彼女の肢体を改めて見つめる。
細身だが、意外にも胸は確かな丘陵を描いていることに、彼は初めて気づいた。
「夜の行為、つまり女性を抱けないってことでしょうか」
その口調にはためらいも恥じらいもまるでなかった。
動かしていたペンを止め、希実子は西崎に視線を向けた。
「そうです」
「いつころからですか、それは」
「そう・・・、もう数年前からです」
西崎の言葉に、希実子は整理した書類の何枚目かに再び視線を走らせた。
「確か・・・、ご結婚されてますね」
「2歳下の妻と大学生の娘がいます」
「奥様とはもう何年も」
「ええ、もう何年もそういうことはしてません」
クールな表情を維持したまま、女医は西崎のことを見つめた。
彼女の左手に結婚指輪が光っていることに、西崎は気づいた。
机の片隅には男性と一緒に写った小さな写真が置いてある。
「先生のご主人ですか?」
つい、西崎はそんなことを女医に聞いてしまった。
「ええ」
「単身赴任されていると聞きましたが」
「もう2年になりますが」
隠すことなく、女医は西崎にそんなことを告白した。
そして続けて淡々とした口調で言った。
「西崎さん、男性機能不全も更年期のせいかもしれません」
「もう年だってことですかね」
「或いは、ただ単に精神的な問題かもしれませんが」
「ストレスとかでしょうか・・・」
「そうです・・・・。西崎さん、お時間は大丈夫ですか?」
唐突にそんなことを聞かれ、西崎は慌てて腕時計を見た。
どうせ今日は健康診断でいつ仕事に戻れるかわからないと言ってある。
毎日あれだけ働いているのだ。
今日くらい、少しばかりゆっくりしたって構わないだろう。
「特に急いではいませんが」
「そうですか。ではベッドに行ってもらえますか?」
「えっ?」
「少し診察しますから」
彼女の言葉の真意がわからないまま、西崎は椅子から立ち上がった。
机に視線を落としたまま、女医は西崎に訊いた。
彼女の姿を見つめ、彼は久しぶりに高揚感を味わっていた。
人妻の乾いた肉体が目の前にあることが、彼に妙な度胸を与えた。
「つまり、その・・・・、夜の行為です」
彼の言葉に、しかし女医、早野希実子は全く表情を崩すことはなかった。
白衣に包まれた彼女の肢体を改めて見つめる。
細身だが、意外にも胸は確かな丘陵を描いていることに、彼は初めて気づいた。
「夜の行為、つまり女性を抱けないってことでしょうか」
その口調にはためらいも恥じらいもまるでなかった。
動かしていたペンを止め、希実子は西崎に視線を向けた。
「そうです」
「いつころからですか、それは」
「そう・・・、もう数年前からです」
西崎の言葉に、希実子は整理した書類の何枚目かに再び視線を走らせた。
「確か・・・、ご結婚されてますね」
「2歳下の妻と大学生の娘がいます」
「奥様とはもう何年も」
「ええ、もう何年もそういうことはしてません」
クールな表情を維持したまま、女医は西崎のことを見つめた。
彼女の左手に結婚指輪が光っていることに、西崎は気づいた。
机の片隅には男性と一緒に写った小さな写真が置いてある。
「先生のご主人ですか?」
つい、西崎はそんなことを女医に聞いてしまった。
「ええ」
「単身赴任されていると聞きましたが」
「もう2年になりますが」
隠すことなく、女医は西崎にそんなことを告白した。
そして続けて淡々とした口調で言った。
「西崎さん、男性機能不全も更年期のせいかもしれません」
「もう年だってことですかね」
「或いは、ただ単に精神的な問題かもしれませんが」
「ストレスとかでしょうか・・・」
「そうです・・・・。西崎さん、お時間は大丈夫ですか?」
唐突にそんなことを聞かれ、西崎は慌てて腕時計を見た。
どうせ今日は健康診断でいつ仕事に戻れるかわからないと言ってある。
毎日あれだけ働いているのだ。
今日くらい、少しばかりゆっくりしたって構わないだろう。
「特に急いではいませんが」
「そうですか。ではベッドに行ってもらえますか?」
「えっ?」
「少し診察しますから」
彼女の言葉の真意がわからないまま、西崎は椅子から立ち上がった。