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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第3章 悦子~町内会慰安旅行での出来事
「そろそろやめておこうかな」

加藤のその言葉に、他の男性たちが意外な表情を浮かべた。

「あれ、止めちまうのかい、加藤さん?」

「いいところだったのにねえ」

己の興奮を隠すこともなく、男たちが正直な感情を述べる。

「まあ、好きなだけ胸を触らせてもらいましたよ。ねえ、悦子さん?」

加藤に解放された悦子が、恥ずかしげに下を向きながらも、乱れた浴衣を整える。

僅かに息を乱すように、肩で息をしているのがわかる。

だが、すぐにそれを隠し、普段の陽気な人妻の姿を取り戻す。

「そうですよ。もう十分でしょう、加藤さん。ねえ?」

「いやあ、たっぷり堪能させてもらいました。悦子さんもまんざらじゃなかったでしょう?」

「失礼ねえ。男の人はすぐこれだから」

「そうかい? なんだか気持ちよさそうな声が聞こえた気がしたけどね」

「そんなわけありません! 別に加藤さんにされたって何も感じませんから」

「へえ、ご主人だけに感じるってことか」

「主人とも最近そんなことしてませんから・・・・・。って、もう、何言わせるんですか、加藤さん!」

すっかりいつもの調子を取り戻した悦子に、男たちは楽しげに笑う。

最後の悦子の言葉に嘘はなかった。

ここ最近、夫とのそのような行為からほとんど遠ざかっている。

いったい最後に愛し合ったのはいつのことだろう。

そんなことを思わせるほどに、何かが体の奥で疼き始めたような気がする。

やだ・・・・・・、変なこと考えている場合じゃないわよ・・・・・・・・・

町内会の懇親会なのだ。

それを仕切る一人として、とにかく楽しく、充実したイベントにしなくてはいけない。

悦子がそんなことを考えていたとき、襖が突然開いた。

「お客様、大変申し訳ございませんが、そろそろ宴会場の閉まる時間となります」

ホテルの女性スタッフが、丁寧な口調でそう告げる。

既に午後10時をまわっていることに、悦子は気づく。
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