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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第26章 遥〜夫の弟に求められて
「随分飲んだよ、今日は」

深夜のベッドルーム。

明日、義弟がこの家から出て行くという最後の夜、アルコールの匂いと共に夫が帰宅したのは、午後11時を過ぎた頃だった。

ダブルベッドに投げ出した夫の体からは、シャワーで消すことのできなかった女性の香りがかすかに漂っている。

「今夜くらい早く帰ってきて欲しかったわ、あなた」

唐突にこの家を出ていくといった夫の義弟、智史。

妻を亡くし、過去の記憶まで葬り去ろうとするかのように、自宅を引き払った彼。

これから一人で住む場所を、果たして彼はもう見つけているのだろうか。

「義姉さん、心配しないで。僕は大丈夫」

慌ただしく過ぎ去ったこの数日、彼に声をかけても、そんな短い言葉が返ってくるだけだった。

これ以上、義姉さんを惑わすわけにはいかない。

そんなことを思っているかのように、彼は遥を最後の夜まで避け続けた。

「どうだ、智史は。ほんとに明日出ていくのかな」

酔いの入り混じった性欲に支配された夫の手が、パジャマ姿の妻の胸元に伸びてくる。

「やめて、あなた・・・」

夫の手を後退させようとするが、しかし、彼はその腕で妻の細い肢体を強引に引き寄せる。

「あいつ、明日から住む場所、決まってるのか?」

薄い生地のパジャマ越しに、妻の柔らかな乳房を乱暴に揉みしだいてくる夫。

「何か聞いてないのか」

「智史さん、私に何も話してくれないから」

激しい快楽を欲しがるように、妖しく疼き始めた遙の下腹部。

妻は、しかし、気づいている。

ここにいる夫は、自分の乾いた肉体を決して満たしてはくれないことを。

「何か聞いてるんだろう、遥」

息を荒げながら、夫は妻の背徳を暴くようにパジャマを無理に脱がしていく。

「いやっ・・・」

「あいつとは仲良くやってたじゃないか」

義弟との秘密を全て知っているとでも言うように、夫は潤んだ妻の瞳を見つめた。

「俺が出張中、何してたんだ、あいつと」

「何もしてません・・・」

「抱かれたんだろう、あいつに」

露わにした妻の乳房にしゃぶりつきながら、夫が息を荒げて襲いかかってくる。

「いやっ・・・、やめて、あなた・・・」

抵抗する妻の体奥に、隣室にいるであろう義弟の姿が浮かんでいる。

「罰を与えてやる」

妻の下半身を剥き出しにし、彼は性急な仕草で彼女の美脚を押し広げた。
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