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放課後は校舎裏で。
第3章 ✿ 距離
 



初体験を屋外で…!?

あたしは首筋にキスをする先輩の
胸を押して、抵抗する。


「先輩っ…、エッチですっ…」
「まあ、健全な男子高校生ですから」


ニコッと笑った彼はネクタイを緩め
あたしの唇を奪う。

本当にこのまましてしまうのだろうか?


「…柚…」


名前を呼ばれて、体の力が抜ける。
そして、先輩の手がブラウスの中に
侵入して来た時だった。



「成瀬!…と、相原っ!?」


お互いの名前を呼ばれ、声のする方に
顔を向けると、そこには
生徒指導課の先生が立っていた。

慌てて先輩から離れようとすると
彼はあたしを押さえ付ける。


「…柚は今、俺に襲われてる事にしろよ。
そしたら、謹慎にもならないで済むから」
「えっ…」
「演技出来るだろ?ほら…」


校則で過度な男女交際は禁じられている。
それに、生徒指導課に見付かってしまったら
退学か謹慎になるのは当たり前だ。

先輩はあたしを守ろうとして…──



 
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