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放課後は校舎裏で。
第3章 ✿ 距離
「成瀬!離れろ!」
先輩は先生によりあたしから離されると
生徒指導室に連れて行かれてしまった。
追い掛けて先生を説得したけど
先輩は『俺が襲っただけ』と、言い切って…。
「お前は白石と付き合っているんだろ?」
「先生、残念だけど俺には彼女居ないから。
女と付き合った事ねぇし。ま、彼女作る
機会を先生に今、邪魔されたんだけどね」
「ふざけるな」
「ふざけてねぇよ。白石はただの幼馴染み。
嘘だと思うなら白石に聞けばいいだろ」
あたしは指導室から聞こえて来る
先生と先輩の会話に耳を澄ませていた。
「無期謹慎だ」
「別にいいよ」
「というより、相原とはどういう関係なんだ?」
「…さあ?」
「…相当、お気に入りなんだな」
「…うっせぇよ」
あたしのせいで…。
先輩は何も悪い事をしてないのに…。
「大事にしてやれよ」
「当たり前だろ」
涙が溢れた。