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放課後は校舎裏で。
第3章 ✿ 距離
それから、先輩は無期謹慎になった。
生徒と会うのは禁止と言われたそうだけど
[授業抜け出して会いに来てー(*´・з・`*)]
と、可愛い顔文字付きのメールを
送って来たりと連絡は取り続けていた。
「先輩、彼女居なかったんだ?」
「…みたいです」
それを知った真美はあたしの背中を
押してくれて。
「手が早いって噂だし、気を付けなよ?」
「う、うん…」
手が早いというのは確かにわかる…。
外で襲って来るくらいだし…。
「謹慎中に何か事件起こさなければ
いいんだけどね、先輩」
「そうだね…」
あたしは溜め息をつき
彼のメールに返信をした。
[先輩に会いたいです]
それは数秒で返って来て。
[いいよ。俺の家おいで]
笑みがこぼれた。