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放課後は校舎裏で。
第3章 ✿ 距離
放課後になるとあたしは駆け足で
先輩の家に向かった。
「本当に来たの?」
「先輩に…会いたかったので…」
先輩はあたしを玄関に入れると
片手で扉を閉めながら、キスをする。
「んっ…。はぁ…」
「…俺の家まで来ちゃったんだから
逃げられないよ?というより
逃がさないけど、ね…」
体を横抱きにして、部屋まで
連れて行かれるとベッドの上に
押し倒された。
「…先…輩…」
「…可愛い声で先輩って言われると
困るんだけど。このまま襲っちゃうよ?」
冗談だとは分かってるけど…。
あたし、先輩となら…──
「…先輩…。キス…してもいいですか?」
「…は?」
「…先輩みたいに、上手に出来ないけど…」
あたしの言葉を聞いた彼は
とても、驚いているようだった。
あたしは体を起こすと
返事をしない先輩を押し倒し
ゆっくりと顔を近付ける。