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放課後は校舎裏で。
第3章 ✿ 距離
「…好き…です…」
そっと、口付ける。
先輩は少しだけ目を伏せて受け入れてくれた。
「…柚…」
髪を撫でられ、名前を呼ばれながら
唇を軽く吸われる。
「…これ以上されると、止まらねぇよ?」
先輩は時々、口調が変わるんだよね…。
そう、思っていると腕を引っ張られ
再び先輩の下に押し倒された。
「…加減出来ねぇかも」
「…え?」
「悪いのは誘って来たお前だぞ?」
「あっ…──」
先輩と一つになれるなら…
加減されなくてもいい…。
あたしは彼の背中にギュッと腕を回す。
「…反則だろ、お前…」
先輩は照れているようだった。