この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
10年目の恋
第2章 月夜の雫
「帰らなかったの?」

平静を装って靴を脱ぐ。
「あと数日だけ。泊めて。オヤジに本気だって示さないと!
夕飯は俺がつくるから!ダメ?」

背が高いくせに。
目の前に座り込んで上目遣いでこっちを見た。
これじゃ本当に犬だよ。
ちくしょ・・・可愛いなっ。

「す。数日だよ。ちゃんと帰りなさいよ?」

すんなりと許してしまった自分にびっくり。
徹、ごめん。
あんたが帰ってくるまでには家に返すから・・・
と、変な言い訳を心に誓った。

「夕飯は、セロリチャーハンですよ~」
「昨日と同じじゃん!」
「だって、材料がなかったんだもん」
「あ~。帰ると思ってお金置いていかなかったね。ごめん」

なんだかすっかり飼い主気分。
「最後にお醤油を垂らすと風味がいいわよ」


その日も、あたしたちは二人ならんで
満月から1日たった月の光を浴びながら寝た。



/29ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ