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10年目の恋
第3章 月夜の夢
ゆっくり首を横に振るとポチは静かに綺麗な顔で笑った。
「最後の夜だから。思い出だけもらっていい?
俺のファーストキス。もらって」
ひょえ!
徹のファーストキス!
あたしたちはベッドの上で向かい合って正座した。
キスの前に正座なんか変だと思うけど
あたしたちの心境を想像して欲しい。
これからキスしますよ!って意気込んでいる
27歳女と高校生男子を。
ゆっくりゆっくりポチはあたしに近づいて
そっとキスをした。
それはあたしの知ってる徹じゃなくて
あくまでもポチだった。
近づいた時と同じように
そっと離れていくポチの肩を掴んで、あたしはポチを引き戻す。
今度はあたしのキス。
ゆっくりと唇を舐めて舌で唇をこじ開けた。
ポチの口内を執拗に舐めまわす。
息を荒くしてお互い離れたあと
苦笑いするポチをあたしは胸にかき抱いた。
「あたしに出会ってくれてありがとう」
ポチにそう言いたかった。
その日、あたしたちは月の光の中
4回目の一緒の夜を過ごした。
「最後の夜だから。思い出だけもらっていい?
俺のファーストキス。もらって」
ひょえ!
徹のファーストキス!
あたしたちはベッドの上で向かい合って正座した。
キスの前に正座なんか変だと思うけど
あたしたちの心境を想像して欲しい。
これからキスしますよ!って意気込んでいる
27歳女と高校生男子を。
ゆっくりゆっくりポチはあたしに近づいて
そっとキスをした。
それはあたしの知ってる徹じゃなくて
あくまでもポチだった。
近づいた時と同じように
そっと離れていくポチの肩を掴んで、あたしはポチを引き戻す。
今度はあたしのキス。
ゆっくりと唇を舐めて舌で唇をこじ開けた。
ポチの口内を執拗に舐めまわす。
息を荒くしてお互い離れたあと
苦笑いするポチをあたしは胸にかき抱いた。
「あたしに出会ってくれてありがとう」
ポチにそう言いたかった。
その日、あたしたちは月の光の中
4回目の一緒の夜を過ごした。