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貪られる肉体 - 私のカラダは、誰のモノ?
第2章 Hな服を着るもの。
「ちょっといいか」

 廊下で冷たい声が後ろから聞こえてくる。

 私は振り返ると、そこには鋭い目をした男子がいた。

「話したいことがあるから、ついて来い」

 そう言うと、私の手を取って歩き出した。

「急に何? ここじゃ駄目なの?」

「いいから」

 言葉にも鋭さが入り交じっていた。

 私達は学校の裏側にある林に来ていた。

「さっきは悪かったな。それでだな……」

 私は告白された。

 入学初日にも関わらず、告白された。

 返事は肯定だった。

 強引な人だけれども、正直タイプだった。

 それにお付き合いしている人もいなかったという理由もある。

「ありがとう」

 突然、彼にキスをされた。

 生まれて初めてするキスは深いキスだった。

 舌を動かすことが上手くできずに、一方的に吸ったり、舐められたりした。

 そして――初体験をした。

 高校生の男性器を見るのはもちろん初めてで、うぶな姿を見られてしまったかもしれない。

「ゴム付けてるから。大丈夫」

 行為が終わり彼が手に持っている縮んだコンドームには精液が入っていた。

 怖かったけれども、今は安心感の方が大きい。

「それじゃ、明日からよろしくね」

「うん。またね」

 私達は挨拶を交わして、帰路に着いた。

 彼の「明日からよろしくね」という言葉の意味をはき違えていた私だった。
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