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貪られる肉体 - 私のカラダは、誰のモノ?
第2章 Hな服を着るもの。
「女子がいない……」

 自分の教室どころか、学校に女子がいないのだ。

 どこもかしこも男子男子。

 怖くて涙が出てしまいそうだった。

「おい。そんな所に突っ立ってると邪魔だぞ」

 大柄の男子に後ろからドスの効いた声で注意された。

「すみま……せん」

「女子の分際で場所取るなよな」

 入学式はあっと言う間だった。

 自分の教室に帰ると、ホームルームが始まった。

 今日はこれで下校のようだ。

 後ろからクスクスと笑い声が聞こえてきた。

 担任はそれに気づいていないようで、特に注意はしていなかった。

「では、気を付けて下校してくださいね」

 今朝と比べて担任の話は長かった。

「んーっ。あっ……」

 おもいっきり背伸びをしてしまった。

 この体制を取ると、自ら胸を突き出していると思われる。

 横目で周りを確認すると、数名が急いで目を逸らしていた。

 やはり、見ていた。
 
 ブラジャー見えたのかな。

 窓際にいる男子二人が、

「今ブラ見えたな。リボン見たいなの付いてたし」

「あぁ……それにしてもいいもの持ってるよな」

 その恥ずかしさから、そそくさと鞄を持って帰ろうとした。
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