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貪られる肉体 - 私のカラダは、誰のモノ?
第4章 服従するもの。
 今日は雨が降っているようだ。

 窓の外からポツポツと音が鳴っているのが聞こえる。

 以前の私なら雨音を楽しむ余裕があったのに、今日の私はそのような気分にはなれない。

 結局、昨晩は一睡も出来なかった。

 高校に入学して二日目だというのに、気持ちは暗く重たいものになっていた。

「…………」

 午前六時。

 私はベットの上で布団に包まりながら、せっせと回り続ける働き者の時計の秒針を目で追う。

 この針は自分の意思で回っているのだろうか。それとも回されているのだろうか。

 今の私を見ているようだった。

 カーテンの隙間からは光が差してきている。

「あぁ……朝、か」

 握っていた携帯のメール着信音が鳴った。

 相手は分かっていた。

 受信フォルダを開いてみると、やはり昨日の先輩からだった。

『おはよう。今日の下着は派手なやつにしろ。上にTシャツなんて着るんじゃないぞ』

 すぐに返事を返す。

『わかりました』

 携帯を置いて、また考え事の世界に入ってボンヤリとする。
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