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貪られる肉体 - 私のカラダは、誰のモノ?
第6章 試されるもの。
「よし、入れるぞ」

 今更過去の自分の判断に惜しんでいると、いつの間にか注射器の先が私の肛門にあてがわれていた。

「くっ……」

 私は睨みつけた。

 おもちゃのように私を遊ぶ彼等では無く、悠々と椅子に座っている三年生の朝倉のことを。

 私を陥れる為の罠を張った張本人。

 そいつは私が全裸にされ、手を縛られている時に教室へ入ってきてからずっと無言で私達四人を眺めている。

 見下したような目に苛つきを覚えた。

「ざまぁないな」

 やっと発した言葉はその態度に相応しく、思った通りの口調だった。

「あんたにさえ騙されな、け……んっっ!」

 無駄な足掻きと分かっていようと、声だけでも抵抗をした時、肛門に冷たく、細い物が侵入してきた。

 初めて味わう感覚に痛みは感じなかったが、排出する場所から何かが入ってきていることに違和感があった。

 がっちりとホールドされた下半身はもう抵抗しようにも動くことができなかった。

「俺をそんな目で見てるからだ。お前ら徹底的にイジメてやれ」

 その言葉が合図となり、さっき見た不気味な液体がどんどん注入されていく。

「んっ……なに、これ……いや……あぁ。きもちわるい」

 私は差し出しているお尻の方を怖くて向くことが出来ずにその違和感と必死に戦っていた。

 しかし、その違和感にも勝る感覚が襲ってきた。

 尿意だ。

 液体名も内容物もさっぱり分からなくて不気味だけれども、直腸に注がれている物体ははっきりと尿意を生じさせるものだった。
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