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最後まで
第1章 一人目
もうどれぐらいそれがつづいたのか。

気がつくとむせ変えるような雌の臭いが部屋中に広がり、ベッドには大きなシミを作っていた。

一番大切な部分は残して…。

「大分いいね。」

ただひたすら仕掛けてきていた二人は、そっとわたしから離れる。

―え?もっと…

ふと、自分の思考に寒気がした。

彼らを欲している?

胸の尖端がジンジンする。ヌラヌラと唾液で光る自分の足が妙に厭らしい。

子宮がヒクヒクと涎を垂らし、シーツはすっかりそこに張り付いていた。

「いい顔だ。」

わたしを上から見下ろし、黒い笑みを浮かべた彼らをわたしは欲しいと思っていた。

「君は、ここで罰を償わなければならない。」

「ば、つ…?」

掠れた声がでた。

「そう。自らを殺めた罰を。」

「俺達は死神だ。これから俺達に仕えてもらう。それが罰だ。」

―死神…。

そう思った瞬間、綺麗だった部屋が廃墟に変わった。

きらびやかな内装は、剥げ落ち黒く変色し、シャンデリアは床に。

壁は崩れ、どす黒い空が見えた。

唯一変わらないのはベッドだけ。

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