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最後まで
第1章 一人目
チュ

「…んぅ」

首筋にジルが吸い付く。

声は冷たくても、唇は暖かく柔らかい。

顎を引き付けられ、後ろから深い口づけをされる。

悲しいのか、それとも悔しいのか。
彼らに恐怖しているのか絶望しているのか。

わたしは知らずに涙を流していた。

その滴を舐めとり、キスは止まらない。

「んんっんー」

内腿に柔らかい感触。

アイクが腿を舐めていた。

くすぐったいのと、恥ずかしい気持ちで足に力が入る。

ヂャラ

足かせの先の鎖が小さく音を立てた。

―やめてっそれ以上進まないで!

必死に訴えようとするも、相変わらず否定の声は出ない。

―なんで…

「はぁ…んあぁぁ…」

アイクの行動が気になり、ジルを忘れていた。

器用に後ろからわたしの角を食べている。

尖端から子宮に甘い信号が伝わる。

知識はあるが、経験はない。
だから、覚悟を決められるように二人の行動に注意を払う。

が、上手いこといかない。

こう言うものなのか、クスリのせいなのか、弱いところに彼らが達するとまるで思考が定まらなくなる。

ジルは胸や首筋に舌を這わせ、アイクは持ち上げた足の指や腿を咀嚼する。

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