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最後まで
第11章 ―シオン―
戦場の後方に一際豪華なテントがあった。
その中には、北連合の指揮官たちがふんぞり返っていた。
「シーシャラムはまだ落ちないのか!」
バキン!
その中のでっぷりした男が、持っていた棒で机を叩く。
「ランジェー殿。落ち着かれよ。」
「はっはっは。そうだぞ。時間の問題だ。彼処が落ちれば、またジャンカッテゥンの様に…」
厭らしい笑みを浮かべ、ランジェーと呼ばれた男を諌める。
「ワンム殿。いささか取り乱した。」
ランジェーは、同じく厭らしい笑みを返した。
「しかし、あの女はなかなかでしたな。」
ジャンカッテゥンの時を思い出したのか、ランジェーを始めに諌めた男が膝を叩いて身を乗り出した。
その中には、北連合の指揮官たちがふんぞり返っていた。
「シーシャラムはまだ落ちないのか!」
バキン!
その中のでっぷりした男が、持っていた棒で机を叩く。
「ランジェー殿。落ち着かれよ。」
「はっはっは。そうだぞ。時間の問題だ。彼処が落ちれば、またジャンカッテゥンの様に…」
厭らしい笑みを浮かべ、ランジェーと呼ばれた男を諌める。
「ワンム殿。いささか取り乱した。」
ランジェーは、同じく厭らしい笑みを返した。
「しかし、あの女はなかなかでしたな。」
ジャンカッテゥンの時を思い出したのか、ランジェーを始めに諌めた男が膝を叩いて身を乗り出した。