この作品は18歳未満閲覧禁止です
最後まで
第11章 ―シオン―
「おお、ローギー殿。貴殿はかなり気に入っておるようでしたからな。」
グヒヒと厭らしい笑いを付け加えワンムが言う。
「正に生娘の様な肌感は、子を産んでいるとは思えん。」
「泣き叫ぶ様もなかなか興奮する。」
「しかし、娘が居なかったのが、残念ですな。」
だんだんと興奮してきたのか、三人の談義は熱を帯びてきた。
気配を殺してテントの裏側に潜んでいたトリリー達は、無表情に話を聞いていた。
シオンの母親の話をしているのだと、にわかに想像できる。