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最後まで
第12章 ―イツル―
チーチューの娘、レイミー。
彼女の話は有名だった。
領土内の貧しい村から女の子を連れていき、おもちゃにする。
残酷な人形遊びをするのだった。
酷い時には、治癒魔法の練習だと手足をもぎとった。
むろん、完全ではない治癒魔法は中途半端に手足を付け、その娘は四肢を使うことが出来なくなる。
レイミーが要らなくなり「おもちゃ箱」と名の付く部屋へ閉じ込められる。
その後は弟のイラーに弄ばれた。
過去に何十人もの娘が連れて行かれたが、村長などが館に参上したおりその娘達を誰一人見かけたものは居なかった。