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最後まで
第12章 ―イツル―
知能のある魔物も住んでいる山だ。運が良ければ娘に会えるかもしれない。
せめて遠目からも
そう思っていたのだが、監視を付けられては容易に山へは入れない。
ハンター達も最近は制限がある。
この日を境にイツルとは、今生の別れになった。
「イツルは良かったんじゃ。きっと山の主が育てて下さる。」
村長は、イツルの母親の背中を優しく擦りながら慰めた。
その夜、村は焼き払われた。
領主の勘に触ったと、村にいた監視が火を放った。
村人は、監視が巻いた眠りこなの影響で起きるものはなく皆殺しにされた。
「はん。いい気味だ。我を謀るからだ。」
遠くの赤く光る空を館の窓から見ながら、領主はほくそ笑んだ。
せめて遠目からも
そう思っていたのだが、監視を付けられては容易に山へは入れない。
ハンター達も最近は制限がある。
この日を境にイツルとは、今生の別れになった。
「イツルは良かったんじゃ。きっと山の主が育てて下さる。」
村長は、イツルの母親の背中を優しく擦りながら慰めた。
その夜、村は焼き払われた。
領主の勘に触ったと、村にいた監視が火を放った。
村人は、監視が巻いた眠りこなの影響で起きるものはなく皆殺しにされた。
「はん。いい気味だ。我を謀るからだ。」
遠くの赤く光る空を館の窓から見ながら、領主はほくそ笑んだ。