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最後まで
第12章 ―イツル―
少女の喉は、完全に切り裂かれている。
「仕方ない…」
そう言うと、ハンザーは断罪の鎌で少女の上を凪ぐ。
スゥと少女が浮かび上がってきて、天に上がっていった。
時を止めても、動かした瞬間その少女は絶命する。
ならば、と魂を刈り取りあの世へ送った。
半分になったレイミーを元に戻し、部屋の時を動かす。
レイミーが動き出した時には、トリリー達の姿と少女の姿は血痕ごと無くなっていた。
「………わたしはここで何をしていたのでしょう?」
レイミーは首を捻りながら、部屋を出ていった。