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最後まで
第14章 ―双子―
「ん?ドーヤ・カー殿、何事じゃ?」
イチカが顔を上げると三人は腰を低くし入室してきた。
「実は、此度の祭の事で相談が…」
ニヤニヤと脂ぎった顔を向け、恭しく頭を下げる。
「ほぅ、たしか近々氏神様への御礼の儀式かの?」
フタバも身を正し、大臣達に向き合う。
「ええ…。そこで、私どもの娘を付き巫女に上げてはと…。」
ドーヤ・カーとは別の大臣が発言する。
「おお、たしかピチュクス殿の娘子は双子であったな。」
イチカが顔を綻ばせてピチュクスを見た。