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最後まで
第14章 ―双子―
「お、おい」
人影達は双子の肩を揺する。
イチカとフタバは目を見開き、ピクリとも動かない。
「ヤバイぞ…。」
誰かが言う。だが
「かまわん。最終的に殺るつもりだったんだ。」
「え?」
一斉にそれを言った人影を振り返る。
入口に何者かが立っていた。
「…ピチュクス様…?」
「うむ。」
パチン
ピチュクスは頷くと指を鳴らす。それを合図に家臣達が雪崩れ込んだ。
「ひっ、ピチュクス様?」
剣を向けられ人影達は慌てる。
「なに…貴様らはもういらん。」
ザシュ
人影の一つの頭が床に落ちた。
「「「うわぁぁぁああ!!!」」」
人影達は殺されると悟った。
一斉に逃げ出そうとピチュクスへ向かって走り出した。