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第14章 ―双子―

フワフワのヌイグルミや人形がたくさんあり、レースをふんだんにあしらった真っ白いカーテン。

ふかふかのラグに柔らかそうなソファーが置かれていた。


サシャは小さな子供位はある真っ白いウサギのヌイグルミを抱いてソファーに座った。

ギュッ

「気に入ったかね？」

ドアが開き、ドーヤ・カーが入ってきた。

サシャは慌てて抱き締めていたヌイグルミを置き立ち上がる。

「ど、ドーヤ・カー様…。」

アーラミ達に言われた通り、床に膝を付き頭を下げるとドーヤ・カーの大きな手が頭を撫でた。

「頭を上げなさい。
君達に来てもらったのは今後の仕事について話そうと思ってな。別々の仕事について貰うからバラバラに呼んだのだよ。」

声は優しい。

だが、表情はニヤニヤと厭らしく歪んでいた。