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第15章 シュー
ミルムにとって他の子供たちも可愛いが、シューには我が子としての執着以上の感情が有るのを感じていた。


「明日…から、お散歩しよう…かな。」


心ここにあらずと言う風なミルムの言葉にアドも困ってしまう。


しかし、焦っても仕方がない。


「そうですね。
明日、早速お迎えに上がります。」


アドは気を切り替え微笑むと、ミルムの手の甲にキスを落とした。


「今日はお休みください。」


ミルムを優しく押し倒すと、シーツを掛けた。
ベッドサイドに座り頭を撫でる。


「眠るまで、ここにいますから…。」


『今日はアイツがいるから、また明日だね。すぐ隣に居るから…お休み』


ミルムは直ぐに眠りに落ちた。


手を握られるような暖かい感触と頭に響くシューの声を聞きながら。


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